[写真]=Volleyball World

 10月26日にギリシャ1部のA1リーグが開幕した。今シーズンのA1リーグには、アオンズ・ミロンに日本代表セッター山本龍(24)と東京グレートベアーズからレンタル移籍中のリベロ谷口渉(27)が在籍している。

 大事なリーグ初戦、日本人選手2人は先発としてコートに立った。山本は多彩で強気なトスワーク、谷口は安定のサーブレシーブを光らせ、1セット目はアオンズ・ミロンが終盤までリードしていたものの、20点目以降に相手に5連続ポイントを許し先取される。2セット目は始終相手にリードを許し、その点差を詰められずに連取され後がなくなる。

 しかし3セット目、序盤に連続ポイントを許し追いかける展開となったアオンズ・ミロンだったが、そこから追い上げを見せ逆転に成功。最後はサーブで少し乱されたレシーブを山本が離れたレフトにあげ得点し、このセットを勝ち切った。4セット目は中盤まで接戦が繰り広げられるが、終盤に強いサーブで崩したアオンズ・ミロンに軍配が上がり、セットカウント2-2とし勝負は最終5セット目へ。最終セットも中盤まで接戦となるが、大事な場面でチャレンジに成功したアオンズ・ミロンが一歩前に出て、その勢いのまま5セット目を制し逆転勝利を収めた。

 リーグ初戦、フルセットの激戦を制したアオンズ・ミロン。この試合フル出場した山本と谷口も安定のプレーを見せチームの勝利に貢献した。山本はトスワークのみならずサービスエースでも1得点、谷口は55%のサーブレシーブ成功率となった。

 開幕したばかりのギリシャリーグ、今後の二人にますます注目が集まる。