[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 31日にセリエA女子第5節が行われ、福留慧美が所属するミラノがホームのアリアンツ・クラウドでフィレンツェと対戦した。

 ここまで3勝1敗と強豪チームの実力を発揮するミラノ。第1節からスターティングリベロとして出場し続けている福留はこの試合もスタートから出場を果たした。

 第1セットは互いにブレイクを取り合う拮抗した入りとなった。福留は序盤から相手のプッシュやスパイクに対し好ディフェンスを見せ、チームの得点に繋げる。中盤連続ブロックポイントが決まり、リードに成功し、流れを掴んだミラノは大幅に点差を広げる。一時相手に流れを奪われる場面もあったが、第1セットを危なげなくミラノが先取する。

 第2セットは序盤、相手のサーブに苦しみ、リードを許す形となったミラノ。その後、同点には追いつくものの逆転とはいかず試合が進むと、福留も相手のコースを読んだレシーブやブロックに当たり変化したボールに好反応を見せるが最後までリードを奪えず、第2セットはフィレンツェが取り返す。

 続く第3セットもミラノが相手のブロックに苦しみ、リードを奪われる入りとなった。ミラノの攻撃は抑えられる一方、相手に攻撃を決められる場面が増え、流れを掴めず、大きく点差が開くことはないが数点差をなかなか縮められない。丁寧なブロックフォローや2段トスでチームに貢献した福留だったが、このセットも逆転に失敗したミラノは第3セットもフィレンツェに奪われる。

 第4セットは2セットを奪われ後がないミラノのスパイク決定率が第3セットより上がったことで先行する入りとなった。一時逆転される場面もあったが、ホームの意地を見せたミラノが第4セットを取り返し、2ー2のイーブンとする。このセットの福留も献身的なプレーを見せ、18ー17の場面ではラリー中、福留の2連続好レシーブから得点に繋げた。

 迎えた第5セットは序盤、ミラノが一歩リードするものの一進一退の展開となった。10点以降に逆転されたミラノだったが福留の正確な2段トスから得点に繋げ、ブレイクに成功する。その後1点リードを保ったままマッチポイントを迎えると、最後は相手のスパイクミスにより第5セットをミラノが取り切り、フルセットの激闘を制した。

 第1節からスターティングリベロとしてチームの勝利に貢献してきた福留はこの試合も持ち前のディグ能力や正確で丁寧な2段トスを発揮した。

 ミラノは次戦のセリエA女子第6節で11月3日(日)4:30からここまで開幕6連敗と苦しんでいるペルージャと対戦する。

■試合結果

ミラノ 3―2 フィレンツェ

第1セット 25―16
第2セット 23―25
第3セット 21―25
第4セット 25―20
第5セット 15―13