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 大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の第5節GAME1が9日(土)に行われ、ANCアリーナにてVC長野トライデンツと広島サンダーズが対戦した。

 VC長野のホームで行われる第5節は、第1節のジェイテクトSTINGS愛知戦での1勝以降、負けが続いているVC長野と、ここまで4勝4敗ながら新加入の外国籍選手を中心に2セットダウンからフルセット勝利を収めるなど勝負強さも見せる広島THの対戦となった。

 VC長野はアウトサイドヒッター(OH)に迫田郭志と工藤有史、ミドルブロッカー(MB)に安原大とオーストラリア代表キャプテンも務めるトレント・オデイ、セッター(S)に早坂心之介、オポジット(OP)に飯田孝雅、リベロ(L)に備一真をスタメンに起用。今季入団のOPで、ここまでチームの得点源となっていたデンマーク出身のウルリック・ボ・ダールは前節のウルフドッグス名古屋戦GAME1にてサーブの着地の際に全治1ヵ月のケガを負い、ベンチアウトとなっている。

 対する広島THはOHに新井雄大とキューバ出身のオレオル・カメホ ドルーシー、MBに安永拓弥と三輪大将、Sに金子聖輝、OPにブラジル出身のフェリペ・モレイラ ロケ、Lに高木啓士郎をスタメンに起用。前節のヴォレアス北海道戦と同様の布陣となった。

 第1セットは序盤互いにMBを積極的に使い、サイドアウトを取り合う拮抗した展開となった。点差は動かぬまま入った中盤、VC長野は安原と飯田に、広島THはロケにサービスエースが飛び出し両チームブレイクに成功するものの両者一歩も引かず、大きく流れが変わることなく終盤に入る。しかし、ここに来て均衡を破ったのはVC長野。長いラリーを制し、流れを引き寄せるとオデイのブロックでリードを奪う。さらにリリーフサーバーとして入ったMBの波佐間泰平のサービスエースも決まったVC長野は流れそのままに第1セットを先取する。

 両者メンバー変更なく始まった第2セットは開始早々VC長野が早坂のサービスエースで先制点を決めるも、すぐさま広島THのブロックがVC長野に襲い掛かる。三輪のサービスエースも決まり大きくリードした広島THは点差をキープしたまま中盤に入る。流れを完全に掴んだ広島THは安定したレセプションから多彩な攻撃やブロックでVC長野を追い詰めていくと、サーブでも力の差を見せつけ、勢いそのままに第2セットを取り返す。

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 第3セットも序盤からサーブでVC長野を崩す広島THが先行する入りとなった。VC長野もオデイのクイックを積極的に使い、逆転の機会を伺うものの、広島THが安定したレセプションとブロックでVC長野の攻撃を封じ始める。選手交代で流れを変えようと試みたVC長野だったが終始広島THの流れは変わらず第3セットを広島THが奪う。

 VC長野がスタートからSに糸山大賀、OPに樋口裕希、MBに安原から安部翔大を起用した第4セットは2セットを奪われ後がないホームのVC長野が工藤のサーブを起点にリードを奪う。ディフェンスに粘りの出てきたVC長野が代わって入った樋口を中心に得点を重ね、中盤に入ると広島THもロケやカメホを中心に得点し、逆転を図る。しかしVC長野の勢いが止まらず入った終盤、このセットで活躍を見せる樋口のサービスエースで完全に流れをものにしたVC長野が最後は広島THのサーブミスで第4セットを奪い返す。

 迎えた第5セットは工藤がネットインサービスエースを決め、VC長野の先制点で始まった。その後、一進一退の攻防で進んだ中盤、粘りのディフェンスから工藤のテクニカルなスパイクで得点したVC長野がリードを奪う。点差そのままで終盤に差し掛かった場面、樋口がここまで高い決定率を誇るロケを1枚でブロックしたことでVC長野が勢い付く。リベロの高木にコート外に飛んだボールを足で上げるスーパープレーも飛び出した広島THだったが、VC長野は流れを渡さず、最後は工藤のブロックアウトで第5セットを取り、フルセットで勝利を収めた。

 第2、3セットは広島THのサーブとブロックに苦しんだVC長野だったが第4セットから粘りを見せ、サイド陣を中心にテクニカルなプレーで得点を重ね、SVリーグ男子2勝目を飾った。次戦のGAME2は10日(日)に同じくVC長野のホームで行われる。

■試合結果

VC長野トライデンツ 3―2 広島サンダーズ

第1セット 25―22
第2セット 17―25
第3セット 17―25
第4セット 25―18
第5セット 15―13