[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA第8節が日本時間17日に行われ、石川祐希が所属するペルージャはグロッタッツォリーナと対戦し、3ー0(25ー8、25ー17、25ー17)とセットを落とすことなく勝利し、今季8連勝となった。

 石川はOH(アウトサイドヒッター)としてスタートから試合に出場。これまでリーグ戦では途中出場が続いていた石川にとって、スターティングメンバーとして出場するのは第2節以来の6試合ぶりである。第1セットは終始ペルージャペースで試合を展開。10点の大量リードでテクニカルタイムアウトを挟むと、勢いを落とすことなく大量リードのまま25ー8でペルージャがセットを先取した。

 第2セットも石川はスタートから出場。3ー2の場面では後方からくる難しい2段トスをクロス方向に打ち込み得点。6ー8の場面ではライトポジションからも得点し、チームを勢いづけた。また、攻撃だけでなく守備でもチームに貢献。強烈なサーブを何本もセッターへAパスを送り、攻撃へとつなげた。一方で、ディグでミスが出ると声をあげて悔しがるような一面も見られ、連勝に向けて気合が入っている様子が伝わってきた。このセットも終始ペルージャがリードしたまま試合が進み、最後は石川が決め25ー17でセットを連取した。

 第3セットも石川はスタートから出場。石川は、始まって間もない2ー0の場面で強烈なバックアタックを決めると、7ー3の場面では相手ブロックの間を射抜く強烈なスパイクで得点。13ー10の場面では、仲間が片手で繋いだボールを難しい体勢から得点へ結びつける素晴らしいプレーをみせた。最後は石川が相手のブロックを弾き飛ばし、25ー17と危なげなくストレート勝利を飾った。チームはこれで開幕8連勝となった。

 スタートからフル出場した石川は18得点をあげ、MVPを獲得。日本時間4日に行われた第6節でも、石川は途中出場ながらMVPを獲得しており、2試合ぶりの受賞となった。石川の活躍がチームの連勝に繋がっていることは間違いないだろう。次戦は日本時間11月25日(月)2:00より敵地でミラノと戦う。ミラノには大塚達宜が所属しており、日本人対決にも期待がかかる。

■試合結果

ペルージャ 3ー0 グロッタッツォリーナ

第1セット 25ー8
第2セット 25ー17
第3セット 25ー17