16日、一般社団法人SVリーグ(SVL)が同日に行われた大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)第6週GAME1のヴィクトリーナ姫路vs大阪マーヴェラスの試合において、得点記録の誤りが発生したことを発表した。
姫路のホームである加古川市立総合体育館にて行われたこの一戦は、第5週を終えた時点で6勝2敗と好成績の大阪MVに対し、ホームの姫路がセットカウント3ー2(23ー25、20ー25、25ー18、25ー11、15ー5)で勝利を収めていた。
しかし、この一戦で得点記録の誤りが発生していたことが発覚。第1セット終盤、『姫路 18ー19 大阪MV』の場面で、チャッチュオン・モクシーが姫路の19点目を得点した際に何らかの理由によって誤ってさらに1点が加算され、『姫路 20ー19 大阪MV』となり、公式記録と姫路が実際に獲得した点に差異が発生してしまったという。
その後も誤りに気付くことなく試合は進行し、実際は22ー25にもかかわらず記録上は23ー25というスコアで第1セットを大阪MVが獲得。その後、最終的に姫路がフルセット勝利する結果となった。
原因については現在調査中としているが、現時点で明らかになったこととして、公式記録システムとして採用されている『e-score』とe-scoreにトラブルが発生した際のバックアップとして、記録用紙を用いて公式記録を記入する『バックアップスコアラー』、これまでの得点の誤りを受けて設けられた試合の得点のみを記録する『予備の得点記録員』の3者が記録している得点に齟齬が発生した際に十分な検証を行わずに試合を進行したことや、試合中に発生した問題を迅速に解決し、試合をもとの状態に回復することを目的とされているジャッジカンファレンスが行われなかったことが挙げられた。
SVLは、この一戦への対応として「第1セットに得点の誤りが生じたが試合は成立していることから、会場で記録されたe-scoreに合わせて第1セットの得点を23ー25とする」としている。
また今後の再発防止策として『e-score』と『バックアップスコアラー』、『予備の得点記録員』の3者に齟齬が発生した際には、試合を止めて十分な検証を行ったうえで試合を再開することを徹底するとした。
10月13日に行われたSVリーグ女子第1節GAME1の大阪マーヴェラスvs東レアローズ滋賀戦、11月9日に行われたSVリーグ女子第5節GAME1のPFUブルーキャッツ石川かほくvs群馬グリーンウイングス戦に続き、SVリーグ開幕以降3度目の得点記録の誤り。再発防止に向け、早急な対応が求められている。