国際バレーボール連盟(FIVB)は16日にポルトガルのポルトで第39回世界会議を開催。新会長にファビオ・アゼベド氏(53)が就任した。満場一致での選出となった。
2012年からの12年間、FIVBの会長として世界のバレーボールの発展に貢献してきた前会長のアリ・グラサ氏(81)と同じブラジル人のファビオ氏は2013年からFIVBの事務局長を務めていたが、今回の選出で2024年から2032年の8年間を新たに会長として、組織を率いていくことになる。
ファビオ氏は長年アリ・グラサ氏の補佐を行いながら、マーケティングや宣伝、普及活動という業務も行い、東京オリンピックの前には来日し、東京都知事や大会組織委員会への表敬訪問などもしていた。
また、19日に行われた新会長のファビオ氏が初めて議長を務める会議にて、FIVBバレーボール財団理事会メンバーには引き続き、株式会社ミカサの代表取締役社長の佐伯祐二氏の再任が決定している。ミカサは以前よりFIVBと長期的なパートナーシップを結んでおり、2032年までFIVBが主催する国際大会で使用される唯一の公式ボールとなっている。
ファビオ氏は「今後8年間、世界のバレーボール界に奉仕するために選出されたことを光栄に思い、身の引き締まる思いと感謝の気持ちだ。過去12年間、バレーボールは世界的に目覚ましい成長、発展、近代化を遂げてきた。国際的なバレーボールコミュニティの支援を得て、私は、『Together as One 』をモットーとし、プロフェッショナリズム、統合、エンパワーメント、大衆参加を重要な柱とする戦略ビジョン2024-2032を通して、バレーボールというスポーツを次の段階へと導く準備が整っている」と言及した。
新たに会長として就任したファビオ氏が率いるFIVBが導くであろう、世界中のバレーボール競技のさらなる発展に期待がかかる。