30日、第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024(全日本インカレ男子)の準決勝が行われた。
ベスト4に残ったのは早稲田大学、日本体育大学、近畿大学、専修大学の4校で、船橋アリーナで行われた準決勝の第一試合は早稲田大学 vs 日本体育大学のカードが行われた。
第1セット、先に流れをつかんだのは秋季リーグを全勝優勝で終え勢いに乗っている早稲田大だった。終盤5点のリードを許していた日体大は、主将である一条太嘉丸がサーブに回った場面でブレイクを取り追い上げると、アウトサイドヒッター(OH)の吉村颯太のサーブでもブレイクを奪い点差を2点に縮めた。しかし最後は早稲田大のしつこいブロックが攻撃を阻み、25ー21で早稲田大が第1セットを先取した。
続く第2セット、早稲田大は序盤からブロックが冴えわたるも、日体大も負けじと攻撃を止めにかかり、互いに譲らない展開が続いた。その展開を先に抜け出した早稲田大は、OHの徳留巧大が2連続でスパイクを決めたあと、日体大のミスが重なり3点差をつけて中盤へと入ったものの、徐々に追い上げられ22ー16と逆にリードを許した。山元快太のサービスエースも含めた連続ブレイクで勢いに乗った日体大は、25ー18で第2セットを奪い返した。
第3セットも序盤から一進一退の攻防が続いた。どちらのペースになるか読めない試合運びとなったが、前へ出たのは日体大だった。8ー9の場面でのロングラリーを制したほか、10ー12の場面では吉村の好レシーブから得点に繋げるなど、チーム全員で1点を取りに行くシーンが多く見られた。リードして終盤に向かった日体大は、同点とされながらも決して攻め急がず着実に得点を重ね、第3セットも連取した。
あとがない早稲田大は第4セット、序盤から様々な攻撃を仕掛け10ー4と一時6点差をつけた。山元やセッター(S)の森嵩一郎のサービスエースで追い上げる日体大は、丁寧なブロックカバーで幾度も攻撃に繋げると、16ー16とついにその背中を捕らえる。このセットの行方を決めたのは早稲田大の20点目となったMBの麻野堅斗のサービスエースだった。そこから流れをつかんだ早稲田大は、最後は3枚ブロックで攻撃を封じると25ー21でこのセットを奪った。
勝負の第5セット、ファーストポイントは日体大となった。OPのポジションに入る中島彬がサービスエースで得点し、吉村がダイレクトで相手コートに叩きこむなど勢いに乗る日体大は、MBの平田悠真の得点で8ー6とし、コートチェンジとなった。2点のリードを守りながらセット終盤へと入った日体大は、ここまで打数の少なかったMBの攻撃を増やしながらゲームを進め、最後は中島のブロックアウトで15点目を奪い、この試合を制した。
互角の戦いを制した日体大は、明日12月1日(日)に専修大学 vs 近畿大学の勝者と決勝を戦う。惜しくも敗戦となった早稲田大は、同じく12月1日(日)に同カードの敗者と3位決定戦を戦う。