大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)第8週のGAME1が行われ、花巻市総合体育館アネックスにて埼玉上尾メディックスとデンソーエアリービーズが対戦した。
第8週をホームで迎える埼玉上尾はここまで10勝2敗で首位に立っている。また現在4連勝中で、4週ぶりのホームゲームを迎えるとあって勢いも十分だ。一方デンソーも11勝3敗と埼玉上尾に次ぐ全体順位の2位につけている。両チームの差が僅差なこともあり、今回の首位攻防戦が重要な試合になることは間違いないはずだ。
ホームの埼玉上尾は、アウトサイドヒッター(OH)に目黒安希とキャプテンの佐藤優花、ミドルブロッカー(MB)に濱松明日香と山中宏予、セッター(S)に鎌田咲希、オポジット(OP)に仁井田桃子、リベロ(L)に岩澤実育をスタメンに起用した。
対するデンソーはOHに石倉沙姫と山下晴奈、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山口結可、オポジットOPにブラジル代表のモンチベレル・ロザマリア、Lに川畑遥奈をスタメンに起用した。
第1セット、デンソーOPロザマリアが2ー4の場面で強烈なサービスエースを決めるなど、序盤から存在感を放つ。S山口も好調のロザマリアに積極的にトスを集め、試合を優位に進める。埼玉上尾がデンソーの後を追う展開が続き、9ー12で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。埼玉上尾もS鎌田がセンター戦を積極的に使う強気なトス回しを見せるが、なかなか連続得点につなげられない。逆にデンソーは強気なサーブが走り、最後もMB麻野のサービスエースが決まり、15ー25でデンソーがセットを先取した。
続く第2セットもデンソーが序盤からサーブとブロックで相手に圧をかけ、勢いに乗る。1ー5まで点差を開かれてしまうが、そこから埼玉上尾がMBの濱松にクイックだけでなくライトでも使うなど、積極的にトスを集めて7ー7で追いつく。逆にデンソーはここまで好調だったロザマリアにミスが出始めると、相手に連続得点を許してしまう。流れを変えたいデンソーは15ー13の場面でOPのロザマリアに代えて東谷玲衣奈を投入すると、その東谷が任されたトスを見事に決め切り追いつく。試合はデュースにまでもつれ込むと、最後は埼玉上尾にダブルコンタクトのミスが出てしまい、24ー26でデンソーがセットを連取した。
埼玉上尾にとって後が無い第3セット、序盤から両者一歩も譲らない展開が続く。デンソーはロザマリアだけでなく両MBを使うことで攻撃に幅が出始める。埼玉上尾も安定感のあるディフェンスからOH佐藤やMB濱松を中心とした攻撃でしっかり決め切り、相手にリードを許さない。しかしテクニカルタイムアウトがあけた10ー12の場面からデンソーのサーブとブロックが走り始め、埼玉上尾の攻撃を阻み始める。埼玉上尾もOHの目黒の活躍などもあり反撃を見せるが、最後は山下のスパイクが決まり、16ー25でデンソーがこのセットを取り、ストレートで勝利した。
終始サーブとブロックで相手に圧をかけ、首位の埼玉上尾から勝利をもぎ取ったデンソー。12月1日(日)も同会場で埼玉上尾とデンソーが対戦するGAME2が13時5分から行われる。
■試合結果
埼玉上尾メディックス 0ー3 デンソーエアリービーズ
第1セット 15―25
第2セット 24―26
第3セット 16―25