1日、第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024(全日本インカレ男子)の3位決定戦が行われた。

 3位決定戦に回ったのは、昨日行われた準決勝で敗れた早稲田大学と近畿大学。昨日と同じ船橋アリーナで、9:30よりゲームが行われた。

 第1セット、勢いに乗ったのは早稲田大だった。ブロックに阻まれる場面もありながらも、セッター(S)である前田凌吾の見事なトス回しで攻撃陣を操り順調に得点を重ねると、終盤にはアウトサイドヒッター(OH)の畑虎太郎のサーブで連続ブレイクを取り、更に点差を離した。最後まで集中力を持って戦った早稲田大が、25ー16で第1セットを奪った。

 第2セットも早稲田大が前に出るかと思われたが、負けられない近畿大も食らいつく。11ー10の場面で近畿大のミドルブロッカー(MB)の下桝登二朗が力強いクイックを決めると、12ー12の場面では早稲田大の同じくMBである麻野堅斗がクイックを決め返すなど、両チームともに様々な攻撃を仕掛けた。20点台に乗せたあとも点を取りあう展開が続いたが、勝負を決めたのは23ー22の場面でサーブで崩したあとの下桝のブロックだった。最後はOHの藤川佳大がストレートに打ち込み、第2セットは25ー23で近畿大が奪い返した。

 続く第3セット、170センチと小柄ながらもその跳躍力を活かした攻撃で得点を生み出す近畿大OHの北村宏樹のポイントで始まる。第2セットを取り返した近畿大だったが一時は6点のリードを許す場面も見られ、攻撃のリズムを掴み始めた早稲田大を走らせる展開となった。中盤にかけて更に点差を離された近畿大は、高さを活かしたスパイクとブロックを見せた阿雲竜太郎のポイントで追い上げるも、点差を詰めることができず第3セットは25ー17で早稲田大が奪った。

 第4セット、あとがない近畿大は攻撃に守備にと気持ちの入ったプレーを多く見せる。第3セットでは思うように攻撃ができなかったものの、このセットはエースの藤川を中心に得点を重ねた。また、1年生Sの寺林和博が10ー11の場面、12ー13の場面と連続で強気のツーを見せるなど、多彩な攻撃を展開した。最後までどちらが取るか分からない試合運びとなったが、近畿大のスパイクミスでリードを2点に広げた早稲田大がブロックで相手を阻み、25ー20でこのセットを取り、白星をあげた。

 結果だけ見ればセットカウント3-1で早稲田大が勝利する結果となったが、両チームともに昨日の敗戦からの切り替えを感じさせる、気迫のこもった戦いを見せた。また、見事に3位に輝いた早稲田大は、約2週間後に控える天皇杯での活躍にも期待がかかる。

 ■全日本インカレ男子3位決定戦結果

 早稲田大 3ー1 近畿大学

 第1セット 25ー16

 第2セット 23ー25

 第3セット 25-17

 第4セット 25-20

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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