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 大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)第8週のGAME2が行われ、パークアリーナ小牧にてクインシーズ刈谷と東レアローズ滋賀が対戦した。

 11月30日(土)に行われたGAME1ではホームで臨んだ刈谷相手に第7週まで6連勝中だった東レ滋賀がセットカウント1ー3で勝利する形となった。一夜明けたGAME2では東レ滋賀は怒涛の8連勝を、刈谷はホーム戦での勝利を目指す戦いに挑んだ。

 刈谷はアウトサイドヒッター(OH)に笠井季璃と鴫原ひなた、ミドルブロッカー(MB)に横田真未とタイ出身のバムルンスック・ハッタヤ、セッター(S)に高佐風梨、オポジット(OP)にベルギー出身のグロベルナ・カヤ、リベロ(L)に立石優華をスタメンに起用。

 対する東レ滋賀はOHに谷島里咲と小山 愛実、MBに青柳京古と樫村まどか、Sに川副華笑、OPに古川愛梨、Lに中島未来をスタメンに起用した。

 第1セット、序盤から両チーム多彩な攻撃を繰り出し一進一退の攻防が続く。刈谷はMBハッタヤ、東レ滋賀はMB青柳がクイックやブロードなど豊富な攻撃で幅を持たせ両チームの得点に貢献していく。両チーム競った展開が中盤まで続いた中、刈谷のOPグロベルナが存在感を出し始める。バックアタックでのトスが集まると相手ブロックがつきながらもブロックアウトや間を狙ったスパイクで得点を重ねていく。そのまま刈谷がリードを広げていき、最後もグロベルナのスパイク得点などもあり25ー18でセットを先取した。

 続く第2セットも手に汗握る展開が続く。刈谷はグロベルナを中心にサーブでも攻めていく攻撃的なバレーを展開し、東レ滋賀は粘り強いレシーブからバランスのいいスパイカー陣をS川副が巧みに使い分けていく。中盤まで刈谷がわずかにリードする展開が続いたが、途中出場した東レ滋賀のOPヌワカロール・シルビアチネロが難しいハイボールを豪快に決め切り、20点を前に追いつく。サイドアウトが続く中、東レ滋賀がOH大川が乱れたトスを見事に連続で決め切り23ー25でセットを取り返した。

 第3セットは序盤から刈谷のサーブが走り、MBハッタヤとOPグロベルナの高いブロックで圧をかけたことで、東レ滋賀のスパイクが通りづらくなり、リードを広げられてしまう。12ー7の場面ではMBの横田も見事なブロックを決めるなど、刈谷のMBが輝きを放つ。東レ滋賀もブロックの薄いライト戦にトスを集め、逆転を狙うがリードを縮められず、最後は東レ滋賀のスパイクがアウトになり25ー17で刈谷がセットを取った。

 東レ滋賀にとって負けられない第4セット、東レ滋賀がスタートからOPにヌワカロールを起用する。この起用が功を奏した東レ滋賀は、ラリー中の切り返しでの得点がとりやすくなったことでリードを作り上げ、8ー12でテクニカルタイムアウトを迎える。その後もヌワカロールが任されたボールをしっかりと決めきっていき、さらにリードを広げていく。刈谷も積極的にグロベルナにトスを集めるが東レ滋賀が好調を保ち続け、19ー25でこのセットを取り切った。

 勝負の第5セット、刈谷のOPグロベルナがチームの期待に応え、任されたトスを連続で打ち切り序盤からリードを作る。東レ滋賀も多彩な攻撃で得点するが、やはり刈谷のグロベルナが切り返しで得点していく。しかし東レ滋賀もヌワカロールに積極的にトスを集め大きく離されない。両チームOPの見事な打ち合いが続く中、13ー13の場面でヌワカロールがしっかり打ち切り、最後も流れそのまま13ー15でこのセットを取り切り、東レ滋賀がフルセットで勝利した。

 最後まで刈谷の強力なスパイクに耐え続け、見事にフルセットでの勝利を決めた東レ滋賀。刈谷の次戦は12月7日(土)に上尾市民体育館にて埼玉上尾メディックスとのアウェー戦、東レ滋賀の次戦は12月7日(土)にまるさん・あったまるアリーナにてデンソーエアリービーズとのアウェー戦となっている。

■試合結果

クインシーズ刈谷 2ー3 東レアローズ滋賀

第1セット 25―18
第2セット 23―25
第3セット 25―17
第4セット 19―25
第5セット 15―13