1日、第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2024(全日本インカレ男子)の決勝が行われた。

 船橋アリーナにて行われた決勝は、前回王者である早稲田大学を破って決勝を決めた日本体育大学と、大学初の決勝進出を果たした専修大学の対戦となった。

 第1セットは開始早々、男子日本代表である甲斐優斗が3連続得点を決め、専修大が先行する入りとなった。安定したレセプションや高いブロックでリードを保つ専修大に対し、日体大もレフトからの攻撃やブロックポイントで食い下がる。しかし、スパイクミスでの失点が増えてきた日体大が17ー10と大きく離されたところでタイムアウトを要求。専修大のミスやスピード感のあるコンビで点差を詰め寄る日体大だったが、サーブで日体大を崩し、多彩な攻撃を見せた専修大がセットを先取する。

 第2セットは山元快太のサーブを起点に一歩抜け出し、粘り強いディフェンスを見せる日体大がリードを奪う。中盤、専修大はキャプテンの竹内慶多、日体大は東山高校出身の吉村颯太にそれぞれサービスエースが飛び出すなど、一進一退の攻防となる。しかし終盤に差し掛かった場面、サーブとブロックで日体大にプレッシャーをかける専修大が均衡を破ると、その後もサイドの攻撃を中心に得点を重ね、専修大がセットを連取する。

 2セットダウンの日体大にとっては後がない第3セットを、サーブやディフェンスで執念を見せる日体大が先行する。ブロックポイントで日体大が10ー6とリードを広げ、専修大にタイムアウトを取らせると、粘り強いディフェンスからキャプテンの一条太嘉丸や山元で得点を重ねる日体大がリードを保つ。ラリーの増えてきた終盤もプッシュを交えたサイド陣の攻撃を中心に得点を重ねた日体大の流れは変わらず、第3セットを日体大が取り切る。

 第4セットも序盤からサーブで専修大を乱し、粘り強い繋ぎを見せる日体大がリードを奪う。しかしすかさず、長いラリーを制し、竹内にコート角を狙った技ありプレーも飛び出した専修大が逆転に成功すると、その後は甲斐や甲斐と共に日南進徳高校から専修大に入学した堀内大志を軸に得点する専修大がリードを広げ始める。終盤にかけて、打数の上がる甲斐が強烈なスパイクを決め続け、最大7点リードで日体大を突き放す。最後はブロックポイントで専修大が第4セットを締めくくり、3ー1で勝利を収めた。

 日体大も持ち前の粘り強い繋ぎで1セットを取ったものの、高いブロックや安定したレセプションからサイドを中心に得点を重ねた専修大が大学初の全日本インカレ男子優勝を果たす結果となった。決勝でもサーブやスパイクに活躍を見せた甲斐はMIPに輝いた。

■試合結果

日本体育大学 1―3 専修大学

第1セット 19―25
第2セット 21―25
第3セット 25―20
第4セット 17―25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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