令和6年度皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準々決勝が14日にAsueアリーナ大阪で行われた。

 Aコート第2試合は、13日に行われた2回戦で相手をストレートで下したチーム同士の戦いとなった。

 ウルフドッグス名古屋は、アウトサイドヒッター(OH)にティネ・ウルナウトと山崎彰都、ミドルブロッカー(MB)に傳田亮太と小山貴稀、セッター(S)に深津英臣、オポジット(OP)にニミル・アブデルアジズ、リベロ(L)に渡辺俊介を起用。

 一方の広島サンダーズはOHに新井雄大と山本将平、MBに三輪大将と西知恕、Sに金子聖輝、OPにフェリペ・モレイラ ロケ、Lに高木啓士郎をスタメンに起用した。

 第1セット、先に前に出たのはWD名古屋だった。2点をリードしてテクニカルタイムアウトを迎えたWD名古屋だったが、金子のツーから流れに乗った広島THは14ー14と追いつく。流れを変えようと深津は傳田のクイックを選択したがロケがその攻撃を阻み、その直後には三輪のブロックポイントも決まるなど、勢いに乗った。そのままゲームを進めるかと思われたが、山崎が2連続サービスエースを決め再び流れを呼び戻すと、最後は広島THのサーブミスで得点となり、第1セットはWD名古屋が奪った。

 第2セットのファーストポイントは新井のバックアタックとなった。続いてロケが強烈なサービスエースやバックアタックで得点を重ね、4点差をつけた。追いかけるWD名古屋は小山のサーブで相手を崩し、思い通りに攻撃させず今度は7ー4と逆転に成功する。このセットでも再び山崎がサービスエースを決めると、流れは完全にWD名古屋へ。追いつきたい広島THはセンター線も絡めた攻撃を仕掛けるも相手の勢いを止めることができず、最後はニミルのスパイクが決まり、このセットもWD名古屋が連取した。

 続く第3セットは序盤からニミルの活躍が光り、WD名古屋が先にリードを奪う。このセットを取り切り次のセットへと向かいたい広島THは、山本が力強いスパイクのあとにニミルの攻撃を止めるなどチームを勢いづけ、8ー8と追いつく。それでもWD名古屋は再び引き離し、徐々に点差を広げながら終盤の戦いへと入った。ロケがサーブに回った場面から徐々に追い上げる広島THは23ー23とついにその背中を捕らえたものの、最後はニミルの鋭いサービスエースが決まり、WD名古屋がストレートでの勝利となった。

 守備に攻撃にと高いレベルのプレーを見せ今試合に勝利したウルフドッグス名古屋は、サントリーサンバーズ大阪と15日(日)12:00より準決勝を戦う。

 ■試合結果

 ウルフドッグス名古屋 3ー0 広島サンダーズ

 第1セット 25ー23

 第2セット 25ー17

 第3セット 25ー23