令和6年度天皇杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準決勝が15日にAsueアリーナ大阪で行われた。

 Aコート第1試合は、14日に行われた準々決勝で相手をストレートで下したチーム同士の戦いとなった。

 サントリーサンバーズ大阪はアウトサイドヒッター(OH)にデ・アルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と鬼木錬、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用。

 一方のウルフドッグス名古屋は、OHにティネ・ウルナウトと山崎彰都、MBに傳田亮太と小山貴稀、Sに深津英臣、OPにニミル・アブデルアジズ、Lに渡辺俊介を起用した。

 第1セット、序盤はサイドアウトの応酬となったが、ニミルの攻撃がブロックに阻まれると、ムセルスキーが2連続得点をあげ7ー4とサントリーが前に出る。追いかけるWD名古屋は、小山の隅を狙ったサーブポイントや、相手を崩すニミルのサーブで点差を縮めにかかる。16ー14の場面でムセルスキーのスパイクをブロックで仕留め1点差とするも、今度はニミルのスパイクが止められ、再び離される。21ー17の場面ではムセルスキーがノータッチエースを決め点差を5点に離すと、終盤追い上げられながらも25ー21で第1セットをサントリーが奪った。

 第2セット、今度はWD名古屋が先にリードを奪う。5ー4の場面では深津が2本目を打って決め、チームを鼓舞する得点をあげたほか、その直後7ー5の場面ではサービスエースも奪いリードを広げた。追い上げるサントリーは大宅のブロックが決まり同点とすると、髙橋のバックアタックで11ー10と逆転に成功。中盤にかけてリードを広げていくサントリーに何度も食らいつくWD名古屋だったが、逆転することができずこのセットも落とした。

 第3セット、WD名古屋は山崎に代わって水町がスタートからコートに立ち、セカンドリベロの市川健太がディグリベロとして入るなど、若干布陣を変更してこのセットに挑んだ。追いかける展開が続いたWD名古屋は傳田がサーブに回った場面でブレイクを取り追いつくも、サントリーは効果的なブロックで得点を重ねていく。どうにかこのセットを奪い返したいWD名古屋はニミルを中心に点差を縮めようとし、終盤には19ー20と1点差に迫る。しかし最後はWD名古屋のミスで得点を落とし、サントリーはストレートでこの試合に勝利した。

 この試合で勝利したサントリーは、このあと行われる日本製鉄堺ブレイザーズと大阪ブルテオンの勝者と12月22日(日)14:00より決勝を戦う。

 ■試合結果

 サントリーサンバーズ大阪 3ー0 ウルフドッグス名古屋

 第1セット 25ー21

 第2セット 25ー22

 第3セット 25ー22