令和6年度天皇杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準決勝が15日にAsueアリーナ大阪で行われた。

 14日の準々決勝で、東レアローズ静岡を3ー1で下した日本製鉄堺ブレイザーズと、東京グレートベアーズ相手にストレート勝利を収めた大阪ブルテオンの準決勝が、Aコートの第2試合として行われた。

 日鉄堺BZはアウトサイドヒッター(OH)に髙野直哉とルチアーノ・パロンスキー、ミドルブロッカー(MB)に蔡沛彰と渡邉晃瑠、セッター(S)に山口頌平、オポジット(OP)にシャロン・バーノン・エバンズ、リベロ(L)に堀江友裕をスタメンに起用。準々決勝と同じ布陣となった。

 対する大阪BはOHにアメリカ代表のジェスキー・トーマスとキューバ代表のロペス・ミゲル、MBに山内晶大とエバデダン・ラリー、Sに永露元稀、OPに西田有志、Lに山本智大をスタメンに起用し、こちらも準々決勝と同様の選出で挑んだ。

 第1セットは、開始早々にブロックされたことを意識してか日鉄堺BZのスパイクミスが目立ち、大阪Bが大きくリードする入りとなった。その後も、サイドからの攻撃を中心に得点を重ねた大阪Bがダブルスコアをつけ、テクニカルタイムアウトを迎えると、日鉄堺BZも反撃を開始。バーノンを中心とした攻撃とブロックポイントでその差を縮め始める。しかしサーブミスの多い日鉄堺BZは、流れを掴み切れずに4点差から詰め寄れない。終盤に入ると、西田のサーブから連続ブレイクに成功した大阪Bが再び日鉄堺BZを突き放し、最後は相手のサーブミスで大阪Bがセットを先取する。

 第2セットは序盤、サイドアウトに安定感の出てきた日鉄堺BZが一歩前に出る。しかしブロックポイントから永露のサービスエースで同点とし、山本の好ディグからトランジションで逆転に成功した大阪Bが1点リードでテクニカルタイムアウトを迎える。対する日鉄堺BZだが、中盤は粘り強い繋ぎを見せるも大阪Bのサーブとディフェンスに苦しめられる。終盤は永露の相手に的を絞らせないトスワークや山本の要所でのディグが光り、チーム全体としてギアを上げた大阪Bが点差を広げる。最後は西田のサービスエースで大阪Bがセットを連取する。

 第3セットは序盤、一進一退の攻防となる。2連続ブロックで一時は流れを掴みかけた日鉄堺BZだったが、大阪Bがすかさず徹底したブロックフォローや緩急をつけた攻撃で逆転し、2点差で12点目を奪う。しかし中盤、大阪Bの西田をブロックしたところから流れを引き寄せた日鉄堺BZがリードを奪い返すと、その後ラリーを何度も制し、点差を最大4点まで広げる。終盤に差し掛かった場面、ジェスキーのサーブから日鉄堺BZの得点源であるバーノンを2連続でブロックした大阪Bが同点とすると、20点以降は拮抗した展開が続き、試合はデュースまでもつれ込む。最後は終盤にかけて調子を上げてきたパロンスキーのスパイクで、2セットダウンの日鉄堺BZがセットを取り返す。

 第4セットは互いにブレイクを取り合う入りとなった。日鉄堺BZにミスが増え、ロペスのサービスエースも決まった大阪Bがリードを奪うも、中盤にかけて日鉄堺BZの守備にも粘りが出始め、点差が縮まる。リベロ森愛樹の好ディフェンスやバーノンを中心とした攻撃で日鉄堺BZが一時逆転する場面も見られたが、トータルディフェンスで日鉄堺BZの攻撃を封じる大阪Bがリードを保ち、終盤に入る。20点以降もMBを使うなど食い下がった日鉄堺BZだったが、最後はブロックポイントで第3セットを取り切った大阪Bが3ー1で勝利を収めた。

 この試合に勝利した大阪Bは12月22日(日)14:00より行われるサントリーサンバーズ大阪との決勝に挑む。

■試合結果

日本製鉄堺ブレイザーズ 1―3 大阪ブルテオン

第1セット 18―25
第2セット 19―25
第3セット 26―24
第4セット 21―25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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