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 28日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)予選ラウンドグループCの第1節が行われ、女子イタリア代表と女子ドミニカ共和国代表が対戦した。

 今年のネーションズリーグ(VNL)で日本を破り優勝を果たしたイタリアは、大エースのエゴヌや攻守に優れたスパイカーのシッラ擁する強豪で、高さを活かしたスパイクとブロックやリベロのデジェンダーロを起点とした固いフロアディフェンスも備わっている攻守のバランスが取れたチームだ。

 対するドミニカ共和国は今年のVNLでは最終順位10位と成績は振るわなかったものの、昨年行われたパリ五輪予選では強豪ひしめく中、予選2位でパリ五輪出場を決めたパワフルなスパイクやサーブが特徴の力のあるチームだ。

 そんな両者を迎えて行われたパリ五輪のグループC最初の試合は、第1セット、イタリアがトータルディフェンスとエゴヌをはじめとした多彩な攻撃陣によりリードを奪う入りとなった。ドミニカ共和国も好セーブや持ち味のパワフルなスパイクで応戦したものの、イタリアの高いブロックに苦しむ場面やミスが増え、終盤はイタリアのミドルブロッカーも含めた攻撃陣が活躍しイタリアが第1セットを取った。

 第2セットは壮絶なドラマが繰り広げられた。序盤から中盤にかけては途中、同点になる場面もあったが終始イタリアがリードを保ち大差をつけていた。しかし流れが変わったのは終盤。トランジションからの得点を重ねたドミニカ共和国は23-23で遂に同点に追いついた。イタリアに先にセットポイントを取られたものの、何度も阻まれたイタリアの高い壁を相手に果敢に攻めつづけ大逆転でドミニカ共和国がセットを取り返した。

 第3セットはドミニカ共和国が一歩リードしていたものの序盤から拮抗した展開となったが試合が動いたのは中盤、イタリアの大エース、エゴヌが強烈なスパイクを決めると後衛に下がり続けてサービスエースを放った。大エースを起点に流れをつかんだイタリアは流れそのままにセットを取り切った。

 第4セットもエゴヌのスパイクとサーブが光りセットを先行するとドミニカ共和国にミスが増え始めイタリアが点差をつける。このセットは終始イタリアが主導権を握り最後はドミニカ共和国を苦しめたブロックポイントで試合を締めた。

 今年のVNL優勝国イタリアを相手に粘りのあるディフェンスやパワフルなスパイクで応戦したドミニカ共和国だったが、高さのあるブロックと大エース、エゴヌの活躍によりイタリアが予選ラウンド初戦を白星で飾った。イタリアの予選ラウンド第2戦は8月1日24:00から女子オランダ代表と、ドミニカ共和国は同日16:00から女子トルコ代表と対戦する。

■試合結果

イタリア 3-1 ドミニカ共和国

第1セット 25-19
第2セット 24-26
第3セット 25-21
第4セット 25-18

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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