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 大同生命SV.LEAGUE MENの第10節GAME1が行われ、エディオンアリーナ大阪にてサントリーサンバーズ大阪とウルフドッグス名古屋が対戦した。

 現在第9節を終え、試合数の差がある中でサントリーは11勝5敗で4位、WD名古屋は13勝5敗で3位となっている。両チームのSVリーグでの対戦成績はこれまで1勝1敗。しかし先日行われた天皇杯、準決勝での同対戦ではサントリーが勝利し決勝へ進むと優勝を飾りチームに勢いを増している。

 サントリーは、アウトサイドヒッター(OH)にデ・アルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と柏田樹、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用した。

 WD名古屋は、OHにティネ・ウルナウトと水町泰杜、MBに傳田亮太と小山貴稀、Sに深津英臣、OPにニミル・アブデルアジズ、Lに渡辺俊介を起用。

 第1セット、拮抗した展開の序盤となるがサントリーが小野寺のクイック、髙橋のスパイクでの攻撃、サーブでもWD名古屋を崩し思うような攻撃をさせず12ー4と大量リードする。しかし中盤にWD名古屋は小山のクイックや水町のパイプ攻撃、二ミルのサーブで崩すと6連続得点をみせ16ー16まで追い上げる。リリーフサーバーの甲斐孝太郎のサービスエースで22ー19、柏田と大宅のドンピシャのクイックや、ライトから髙橋のスパイク、WD名古屋はウルナウトがブロックを利用したスパイクなど、両チーム多彩な攻撃を見せ、終盤に二ミルのバックアタックが決まると24ー23となったが最後は攻めのサーブがネットにかかり25ー23でサントリーが1セット目を取った。

 第2セット、サントリーはアラインに代わりアレクサンデル・シリフカ、リベロは藤中颯志を投入してのスタート。両チーム中盤まで譲らない展開が続く。サントリーは小野寺のクイック、WD名古屋は深津のバックトスからの水町のパイプ、ムセルスキーのサービスエースが決まれば、二ミルもサービスエースでやり返す。終盤は大宅の華麗なトスワークが冴え、サントリーが得点を重ねると24ー21と点差がついた中で、WD名古屋もウルナウトがうまくブロックを利用して得点、前衛で投入されたリヴァン・ヌルムルキが髙橋のスパイクをブロックしたかと思われたがこれがタッチネットとなり25ー22でサントリーが2セット連続でつかんだ。

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 第3セットは後がないWD名古屋が序盤に水町のサービスエースやバックアタックも決まり、傳田もムセルスキーをシャットするなどリードを見せるが、髙橋が隙をついてネット際にボールを落とし同点に。しかし深津のサーブで崩されると7ー12と点差が開き、このセットは両チームブロックを利用した得点、粘り強いディフェンスを見せWD名古屋にリードされたまま終盤に差し掛かったところで髙橋が2連続でスパイクを決め19ー19と追いついた。20点台に乗るとここでもムセルスキーが2連続サービスエースを決め22ー20と逆転に成功、しかしウルナウトのプッシュ、二ミルからの2段トスを水町が決め切り先にセットポイントにたどり着いたWD名古屋が、そのままこのセットを取り返した。

 第4セット、序盤からWD名古屋が主導権を握った。シリフカに代わりアラインがコートインし流れを呼び込みたいサントリー。一時11ー18まで開いた点差だったが、そのアラインのサーブから4連続得点し、じわじわと追い上げる。しかしリリーフサーバーの甲斐のサーブがネットにかかってしまい16ー20と点差が埋まらない。終盤にウルナウト、二ミルを立て続けにシャットし23ー23の同点となるが、二ミルのサーブで迎えたWD名古屋のセットポイント、サントリーのブロックに対してネットタッチのチャレンジが成功し23ー25でこのセットもWD名古屋が取った。

 最終第5セット、両チーム序盤から打ち合いの拮抗した展開となりサントーリーが1点を追いかけるかたちで試合が進む。髙橋のサーブで仕掛けるも二ミルがスパイクを決められる。2点差をつけられたサントリーも髙橋、ムセルスキーで得点して12ー12。アラインが二ミルをシャットするとここではじめて13ー12とサントリーがリードしたがWD名古屋の水町渾身のスパイクで同点、アラインも強烈なスパイクを叩き込むなど、両チーム気迫のこもったプレーが続き14ー14のデュースにもつれ込む。途中交代した山崎がムセルスキーをシャットするとWD名古屋が先にセットポイントとなり、最後は髙橋のサイドラインを割ったスパイクに対してワンタッチのチャレンジが行われたがこれが失敗となり15ー17で試合終了となりセットカウント2ー3でWD名古屋が逆転勝利した。

 安定した守備でボールを繋ぎ、多彩で強力な攻撃陣を持つ両チームの実力差のない戦いとなった。

 明日30日(月)も同じくエディオンアリーナ大阪にてGAME2が行われ、これが両チーム2024年のラストゲーム。順位の変動もかかった目が離せない一戦となる。

 ■試合結果

サントリーサンバーズ 2ー3 ウルフドッグス名古屋

第1セット 25―23
第2セット 25―22
第3セット 23―25
第4セット 23ー25

第5セット 15ー17