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 29日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)グループCの予選ラウンド第1節が行われ、女子トルコ代表と女子オランダ代表が対戦した。

 女子トルコ代表は昨年2023年のネーションズリーグ(VNL)で優勝し、近年着実に実力を上げてきているチームの一つで現在世界ランキングは3位。2021年の東京五輪にも出場し、今回2大会連続の出場となる。オポジット(OP)のバルガスとアウトサイドヒッター(OH)の二大エースのパワフルなスパイクが印象的でこの二人を勢いにのせると圧倒的な強さを誇る。

 対するオランダは今年2024年のVNLで最後に出場権を獲得したことが記憶に新しく、世界ランキングは8位。五輪には2016年ぶりの出場となる。高い打点からの強力な攻撃と共に守備力の高さを誇り、攻守ともにバランスの良いチームだ。

 第1セット、トルコは二大エースのバルガスとカラクルトを軸に強力なスパイクを決め序盤リードするが、徐々にオランダのスパイクコースに入ったレシーブやブロックタッチを取る等の強力なディフェンスが光り始め、さらにエースをブロック、またサービスエースを決めるなどして一歩前に出る。中盤から終盤にかけては簡単に点を決めさせないオランダのディフェンスに翻弄されたトルコのスパイクミスやサーブレシーブの乱れが目立ち、オランダがリードを保ったまま19-25で1セット目を奪った。

 第2セット、序盤からオランダのブロックが機能、さらに強力なサーブでトルコを乱し、1セット目の後半の勢いそのままにリードを奪う。さらにオランダのパワフルなスパイクを止められないトルコは大差をつけられる。セットを通してディフェンス力と細かい繋ぎの部分でオランダが勝り、19-25で2セット目もオランダが取り、セットカウント0-2とする。

 第3セット、このセットを落とせないトルコは気迫のスパイクやサービスエースを決め、幸先よく序盤リードするが、徐々にオランダが連続ポイントを重ね、大事な場面でのトルコのミス等で中盤オランダが逆転し、トルコが追いかける展開になる。しかし、意地を見せるトルコも効果的なサーブでオランダの守備を乱し、再びリードを奪う。20点以降、オランダの猛追で一時は22-22の同点となるが、最後はトルコが25-23で1セットを取り返し勝負の第4セットへ。

 第4セット、立ち上がりからお互い譲らない気迫のプレーで一進一退の攻防が続く。しかし中盤、オランダの高さと粘り強いディフェンスに苦しめられるトルコはリードを許す展開に。このままオランダが逃げ切るかと思われたが、トルコが20点以降猛追し、再び逆転に成功、終盤の連続得点を決め流れはトルコへ。最後はオランダのサーブミスで25-22とし、トルコがセットカウント2-2とし、勝負の行方は最終第5セットへ。

 第5セット、張り詰めた緊張感の中、両国譲らず互角の攻防が中盤まで続く。8-7でトルコが1点リードで折り返し、終盤までどちらに転ぶか分からないヒリヒリした展開が続くが、最後はオランダのスパイクミスからトルコが連続得点し2点差をつけ、15-13で今回の白熱の試合はトルコが勝利を手にした。

 2セット目終了時点ではオランダの勢いが止まらず、ストレートでトルコを下すかと思われたが、3セット目以降のトルコの巻き返しとフロアディフェンスの修正力、そして最終セットにかける気迫が功を奏す形になった。トルコの予選ラウンド第2戦は8月1日の16時から女子ドミニカ共和国代表と、オランダは同日24時から女子イタリア代表と対戦する。

 ■試合結果

トルコ 3-2 オランダ

第1セット 19-25
第2セット 19-25
第3セット 25-22
第4セット 25-22
第5セット 15-13

 

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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