[写真]=Lega Pallavolo

 31日にコッパ・イタリアの準々決勝が行われ、石川祐希が所属するペルージャはモデナと対戦した。

 セリエAのレギュラーシーズン前半戦の上位8チームによって、トーナメント方式で争われるコッパ・イタリア。前半戦を1位で終えたペルージャは、8位につけているモデナとの準々決勝に挑んだ。両者は10月開催のセリエA第3節、12月27日に行われたセリエA第14節でも対戦しており、どちらもペルージャがストレート勝利を収めている。

 石川がセリエA第14節に続きスタメンに起用された第1セット、スパイクによる失点の多いペルージャはリードを許す入りとなる。石川は入りこそスパイクで連続失点となったものの、難しい2段トスを決め切るなど徐々に調子を上げ始める。チームも点差を縮め、一時は前に出るも中盤は相手リードの拮抗した展開が続く。そんな中入った終盤、石川が勝負所でサービスエースを決めるとチームは逆転に成功する。20点目以降、一気に勢い付いたペルージャは石川のスパイクで25点目を獲得し、セットを先取する。

 続く第2セットは開始早々石川が2連続でサーブに弾かれ、相手にエースを決められる。この失点でリードを奪われたペルージャは以降も相手サーブに苦しみ、点差を詰め切れず中盤に入る。オフェンスで活躍を見せるも相手の13点目、14点目でも連続サービスエースを奪われた石川はベンチに下げられると、チームはその後ロングラリーを制して流れを掴み、14ー14で同点に追いつく。終盤まで拮抗した展開が続く中、相手のサービスエースで先にセットポイントを握られながらもデュースまでもつれ込むと、最後はブロックポイントでペルージャがセットを取り切る。

 第2セットから石川と交代で入ったポーランド代表アウトサイドヒッターのカミル・セメニウクがスタートから起用された第3セット。サーブ&ブロックで勢い付くペルージャがこの試合で初めて入りでリードを奪う。序盤の大きなリードを中盤、サーブや多彩な攻撃で保ったペルージャだったが終盤にかけて相手にじわじわと詰め寄られる。その後23ー22と1点まで点差を縮められたペルージャだったが、最後はサーブからダイレクトスパイクを叩き込み、セットを取り切る。ペルージャは3ー0で勝利を収めた。

 第2セット途中までの出場でチーム3位タイの10得点を獲得した石川。オフェンスでは難しいトスを決め切る姿や要所でのサービスエースを見せたが、レセプションで苦しみ悔しい途中交代となった。チームは年内最終戦をストレート勝利で飾り、コッパ・イタリアの準決勝にコマを進めた。

 次戦はセリエAのレギュラーシーズン第15節、年明け2025年1月6日(月)2:30より垂水優芽が所属しているチステルナとの対戦となっている。10月に行われた第4節でも対戦している両者。第4節では3ー1でペルージャが勝利ををあげている。なお、コッパ・イタリアの準決勝は2025年1月25日(土)にヴェローナと対戦する。

■試合結果

ペルージャ 3―0 モデナ

第1セット 25―20
第2セット 27―25
第3セット 25―22