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 30日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)グループBの予選ラウンド第2節が行われ、男子イタリア代表と男子エジプト代表が対戦した。

 イタリアは去年のオリンピック予選で出場権を獲得できなかったものの、2024年のネーションズリーグ(VNL)で予選ラウンドは主力が奮闘し9勝3敗の3位で世界ランキングのポイントを稼ぎパリ五輪の出場権を獲得した。本大会初戦では男子ブラジル代表を3-1で下しており連勝を狙う。

 対するエジプトは去年のオリンピック予選で日本にフルセットの末勝利しており、当時の苦い記憶がある日本のバレーファンが多いのではないだろうか。世界ランキングとしてはパリ五輪に出場している国々と比べると少し下がるが、アフリカ代表として文句なしの実力のあるチームで剛腕から放たれるスパイクとブロックがあるだけに、勢いに乗せたくないチームだ。

 第1セット、イタリアが強力なサーブでエジプトを乱す等して序盤からリードを保つ展開にとなり、エジプトのミスで徐々に点差が開く。要所でエジプトも高いブロックを決めるが、イタリアの多彩なスパイクが止められず、またミスも重なりなかなか点差を詰められないまま終盤へ。最後はエジプトのサーブミスで25-15と大差をつけてイタリアがセットを奪った。

 第2セットも1セット目と同じ展開でイタリアが危なげなく攻撃を決め連続ポイントを量産し点差を徐々に離しながら優位に進めていく。エジプトは選手交代を使いながらなんとか食らいつくが、25-16でイタリアがセットを奪い、セットカウント2-0とする。

 第3セット、後がないエジプトだがイタリアの攻撃に対応できず、1、2セット目同様リードされる展開に。それでも徐々にブロックタッチを取ったりスパイクコースに入りレシーブを上げ攻撃に繋げるなどしてイタリアの連続得点を抑え、自チームの連続ポイントを生む形で食らいついていく。試合を通して初めて得点を20点台に乗せたものの、最終的に25-20でイタリアがセットを奪い勝利する。

 イタリアのディフェンス、オフェンス共にエジプトを上回り、終始リードを保つ展開で圧倒的な勝利となった。エジプトは第3セットについては総力戦で巻き返したが、大事な場面でのスパイクミスやコミュニケーションミスで点の取りこぼしが目立った。エジプトの予選ラウンド最終戦は8月2日20時からブラジルと、イタリアは8月3日24時から男子ポーランド代表と対戦する。

 ■試合結果

イタリア 3-0 エジプト

第1セット 25-15
第2セット 25-16
第3セット 25-20 

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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