第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)は1月5日(日)から1月7日(火)、1月11日(土)、1月12日(日)の日程で実施される。
7日(火)は3回戦が行われ、Cコート第3試合では男子の 開智(和歌山)vs 東亜学園(東京第3代表)のカードで対戦が行われた。開智は、1回戦で小松大谷(石川)、2回戦で埼玉栄(埼玉)に勝利し駒を進めてきた。対する東亜学園は2回戦から登場し、鎮西学院(長崎)に勝利して 3回戦まで駒を進めた。両チームともこれまで30回以上、春高への出場経験がある伝統校同士の対戦となった。
第1セット序盤、先に流れを掴んだのは東亜学園。サーブで相手を崩し多彩な攻撃を展開してブレイクした。しかしここで焦らず冷静にプレーできるのが伝統校である開智の強み。レセプションを安定させると全員バレーで得点を量産し、中盤には同点まで追いついて東亜学園の背中を掴んだ。その後はシーソーゲームのままデュースに突入。両チーム3年間の思いを乗せた壮絶なラリーが続くが、最後は開智のエースが決め切り26ー24で1セット目を先取した。
続く第2セットもサイドアウトを取り合い互角な戦いで試合が展開していたが、セット中盤に流れが一気に東亜学園に傾いた。東亜学園の精度の高いサーブとブロックが開智の前に立ちはだかる。開智に珍しくコンビにミスが出ると、東亜学園はそのすきをついて一気にブレイク。最大8点のリードを奪った。対する開智は2回のタイムアウトを使い切り、徐々に自分たちのバレーを取り戻して粘りを見せる。しかし、東亜学園の勢いを止めることはできず、20ー25で東亜学園が取り返した。
勝負の第3セットは、第2セットの勢いのまま東亜学園が序盤からリードする展開。13ー8と東亜学園がリードしてコートチェンジを挟み、試合は折り返す。後半に入っても、セットを重ねるごとに精度の増す東亜学園の背中を開智はなかなか掴むことができない。
昨日に続き、逆転勝利で準々決勝進出を決めた東亜学園。この1年は苦しんでいた東亜学園が「ミラクル東亜」で快進撃を続けている。東亜学園はこの後準々決勝にて、慶應義塾(神奈川)と鎮西(熊本)の勝利したチームと対戦する。
■春高バレー男子2025 3回戦第3試合
開智(和歌山)1―2 東亜学園(東京第3代表)
第1セット 26―24
第2セット 20―25
第3セット 20―25