共栄学園※撮影は1月6日[写真]=金田慎平

 第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)は1月5日(日)から1月7日(火)、1月11日(土)、1月12日(日)の日程で実施される。

 7日(火)は3回戦と準々決勝が行われ、女子準々決勝Dコートの第1試合で共栄学園(東京)と東九州龍谷(大分)が対戦した。同日に行われた3回戦では、2023年大会優勝の古川学園をストレートで下した共栄学園。対する東九州龍谷も松山東雲(愛媛)に2ー0で勝利をあげている。

 共栄学園は1回戦から1セットも失わず破竹の勢いで勝ち上がっており、中でも注目選手はロンドン五輪の銅メダリストである大友(旧姓)愛さんを母に持ち、2023年には女子日本代表にも登録されたエース秋本美空だ。

 一方、インターハイ3位の東九州龍谷は元Vリーガーの忠願寺貴博さんを父に持ち、2024年12月には大同生命SV.LEAGUE WOMENのAstemoリヴァーレ茨城への内定が発表された姉の忠願寺風來(3年、ミドルブロッカー)と、世代ナンバーワンとの呼び声高い1年生サウスポーエースの妹、忠願寺莉桜の忠願寺姉妹を中心に、シード校として登場した2回戦からストレートで勝ち上がってきた。

 試合は第1セット、ブロックポイントやサービスエースの飛び出した東九州龍谷がリードする入りとなった。秋本を中心に得点を重ねる共栄学園が同点に追いつき入った中盤は長いラリーを制し、流れを引き寄せた東九州龍谷が一時、主導権を握り返すも一進一退の攻防となる。粘り強い守備やブロックのワンタッチから逆転に成功した共栄学園が先に20点目に乗せるとその後、秋本のサービスエースで流れを掴んだ共栄学園が25ー21でセットを先取する。

 続く第2セットも序盤から秋本の勢いが止まらず、共栄学園が連続ポイントで先行する。その後もフェイクセットも飛び出し、波に乗る共栄学園が秋本だけでなく多彩な攻撃で点差を広げ、中盤に入る。共栄学園はビーチバレーと二刀流のアウトサイドヒッター宇都木乃愛やスタメン唯一の1年生、ミドルブロッカー山下裕子も活躍。その差を大きくし終盤に入ると、第2セットは25―15と危なげなく取り切りストレート勝利を収め、準決勝の舞台センターコートへと駒を進めた。

 なお、共栄学園は11日(土)に行われる準決勝で、大阪国際(大阪)相手にストレートで勝ち上がった前回大会女王の就実(岡山)と対戦する。

■春高バレー女子2025 準々決勝Dコート第1試合

共栄学園(東京)2―0 東九州龍谷(大分)

第1セット 25―21
第2セット 25―15

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VOLLEYBALL KING 編集部

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