第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー2025)の男子準々決勝が7日(火)に行われた。

 Bコート第1試合では、26年連続37度目の出場となった名門の市立尼崎(兵庫)と、前回大会準優勝の福井工大福井(福井)が対戦した。同日に行われた3回戦では東北(宮城)相手に2ー1で勝ち上がった市尼崎。対する福井工大福井は清風(大阪)にストレートで勝利を収めていた。第1セットを奪われ、後がない第2セットも追いかける展開となったのは福井工大福井。一時は同点に追いついた福井工大福井だったが、力及ばず2年連続の4強入りとはならなかった。一方、4年ぶりのベスト4を決めた市尼崎は11日(土)に行われる準決勝で、王者駿台学園と対戦する。

 また、Cコート第1試合ではインターハイ準優勝の東福岡(福岡)と、4年連続5度目の出場で初のベスト8入りを果たした川内商工(鹿児島)が激突。東福岡は2年生エースの柏崎祐毅を擁する星城(愛知)と、川内商工は大エース中上烈を擁する優勝候補の洛南(京都)との3回戦を、両者フルセットの激闘の末に制していた。第1セットは東福岡がダブルスコアで取ったものの、続く第2セットでは川内商工が24ー23で先にセットポイントを奪う。しかし最後は意地を見せた東福岡がクイックで得点し、セットカウント2ー0で東福岡が準決勝の舞台であるセンターコートに駒を進めた。

 Bコート第2試合では、インターハイ、国民スポーツ大会と合わせた高校三冠と春高バレー3連覇を狙う駿台学園(東京)と近江(滋賀)の対戦が行われた。3回戦では大分南(大分)に圧勝した駿台学園と、金光学園(岡山)にフルセットで勝利した近江。第1セットは優勝候補筆頭の駿台学園が25-11というスコアで奪ったが、第2セットでは近江が食らいつきデュースにもつれ込む。しかし譲れない駿台学園はサービスエースで第2セットを締めくくり、偉業に向けて市尼崎との準決勝に進出した。

 準々決勝最終戦となったCコート第2試合を戦ったのは「ミラクル東亜」の異名が付く東亜学園(東京)と、前回大会や今季のインターハイでベスト4という結果を収めている鎮西(熊本)だ。粘り強さと多彩な攻撃で鎮西相手に快進撃を見せる東亜学園は第1セットをデュースの末に先取。第2セットも拮抗した展開の中デュースに発展し、負けられない鎮西は2年生エースの岩下将大で何度もマッチポイントを凌いだが、30点を超える熱戦に敗れる結果となった。「ミラクル東亜」の名にふさわしい番狂わせを見せた東亜学園は、7年ぶりにベスト4入りを果たし、東福岡の待つ準決勝に進んだ。

 春高バレーの男子準々決勝の結果、および11日(土)に開催される準決勝の組み合わせは以下の通り。

◼︎春高バレー2025男子準々決勝試合結果

市立尼崎(兵庫)2ー0 福井工大福井(福井)
(25ー19、25ー22)
東福岡(福岡)2ー0 川内商工(鹿児島)
(25ー14、28ー26)
駿台学園(東京)2ー0 近江(滋賀)
(25-11、26-24)
東亜学園(東京)2ー0 鎮西(熊本)
(27ー25、30ー28)

■春高バレー2025男子準決勝組み合わせ

駿台学園(東京)vs 市立尼崎(兵庫)
東福岡(福岡)vs 東亜学園(東京)

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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