[写真]=Lega Pallavolo

 セリエAリーグ戦第15節が日本時間の1月7日に行われ、大塚達宣が所属するミラノは14節を終え4勝10敗としているモンツァと対戦した。

 大塚はベンチスタートとなった第1セット目、序盤から中盤は取っては取り返される攻防となり、点差がつかないまま終盤に入る。20点目以降にブレイクを許し、22-23と1点ビハインドの場面で大塚が後衛でコートイン。安定のサーブレシーブを見せるが攻撃には絡まず、26-26の場面で再びベンチに下がる。以降もお互いに譲らずサイドアウトの取り合いとなり、両者集中力を切らさず素晴らしい攻防戦を繰り広げる。モンツァのサーブミスで41-40となりミラノがセットポイントを握った場面、強烈なスパイクを懸命のディグであげ、そのボールを渾身のブロックアウトにさせてミラノが最後の点を取り切り、42-40でこの長い1セット目を先取した。

 続く2セット目、14-16と2点ビハインドとなった場面で大塚がコートに入る。1セット目同様、入って早々にサーブで狙われるも安定のレセプションを見せる。しかし16-18の場面で大塚が見送った相手サーブのボールがインとなり、16-19と3点差をつけられ、大塚はその直後にベンチに戻る。点差が詰められないまま22-24とモンツァにセットポイントを握られたミラノだったが、そこからサービスエース、そしてブロックポイントでブレイクし、ついに25-24とこのセット初めて前に出る。そこからデュースにもつれるが、最後はラリーを制したミラノが2セット目も連取し、勝利に王手をかける。

 注目の3セット目、大塚は序盤でコートイン。強いサーブで狙われ体勢を崩しながらもAパスを見せチームの守備を安定させる。攻撃では、1回目、2回目と相手にタッチを取られて決まらなかったラリーの中で、大塚にトスを上げ続けたセッターのパオロ・ポッロに応えるように、3度目にきっちりと決め切る姿を見せた。また、鋭いバックアタックも決め、このセットで2得点を決めた。終盤に2点差をつけたミラノだったが、後がないモンツァが意地を見せ23-23と追いつく。1、2セット目同様、デュースにもつれるかと思われたが、モンツァがブロック時のタッチネットの反則でミラノがマッチポイントを握り、最後もモンツァのスパイクがアウトになり25-23でミラノが制し、勝利を収めた。

 結果的にはミラノがストレートでの勝利となったが、2セットがデュースになるという大接戦の試合だった。大塚は1、2セット目は終盤に途中出場、3セット目は序盤から最後までコートに立ち、サーブで狙われながら安定のレセプションを見せ、攻撃では2得点を挙げた。

 今試合で勝利し8勝7敗と6位につけるミラノは次戦、13日(月)2:00より9勝6敗で5位につけるヴェローナと対戦する。

■試合結果

ミラノ 3ー0モンツァ

第1セット 42ー40
第2セット 28ー26
第3セット 25ー23