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 大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)第12節GAME1のサントリーサンバーズ大阪と広島サンダーズの対戦が11日(土)に行われた。

 前節は東レアローズ静岡相手に2連勝を飾りここまで14勝6敗と4位につけているサントリーと、前節で日本製鉄堺ブレイザーズ相手に2連勝をあげたものの、ここまで10勝12敗と負け越し6位につけている広島TH。

 サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にデアルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と柏田樹、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用した。

 対する広島THは、新井雄大と坂下純也、MBに安永拓弥と三輪大将、Sに金子聖輝、OPにフェリペ・モレイラ ロケ、Lに高木啓士郎という布陣となった。

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 第1セット目、序盤からお互いに粘り強い守りを見せ、見応えのあるラリーが展開される。互いに強烈なスパイクを打ち合い、序盤は一進一退の攻防が続く。中盤はサントリーが先行し、広島THが追いかける展開で試合が進み、17-17と広島THが追いつくも、勝ち越しは許さないサントリー。小野寺がネット際のボールを押し込み再び2点差をつけ、終盤に入る。直後の小野寺のサービスエースで3点差に広げたサントリーだったが、そこから広島THが追い上げを見せ、またサントリーのミスも重なりついに23-23と追いつく。デュースとなる中、繋いで凌いで得点をとった広島THがブレイクし逆転、セットポイントを握る。そこから両者集中力を切らさずサイドアウトの応酬となるが、髙橋の前に落とすサーブで広島THを崩したサントリー、そのラリーをものにしブレイクを成功させ、再びセットポイントをもぎ取り、最後はこのセットスパイク決定率で苦しんでいたムセルスキーのサービスエースが決まり、33-31でセントリーが第1セットを先取する。

 続く第2セット、サントリーの3連続ポイントで試合が始まる。序盤から広島THのスパイクミスも重なり、サントリーがブレイク、8-2まで点差を広げる。サントリーはアラインが躍動する中、広島THはフェリペの攻撃を中心に、ディフェンスで粘って繋いでじわりじわりと差を詰めていく。終盤に19-18と1点差まで詰め寄るが、流れに乗りたいところで小野寺のブロックポイントが飛び出し再び点差を広げられる。20点目以降も好レシーブからの粘りを見せ、24-23まで追いついた広島THだったが、最後はアラインがダイナミックなブロックアウトをとり、25-23でサントリーが連取する。

 注目の第3セット、序盤にサントリーがボールタッチのチャレンジを成功させ、アラインの技ありショット、そしてムセルスキーのサービスエースなどで5-1と先行する。これ以上の点差を離されたくない広島THは、坂下の技ありのフェイント、フェリペの強烈なスパイクなどでブレイクし、7-7と同点に追いつく。しかしその直後にサントリーに連続ポイントを許し、再び点差を離される。広島THは2、3点差をなかなか詰められないまま試合は終盤に入る。フェリペをブロックでシャットしたサントリーがマッチポイントを握るが、そこから粘りを見せた広島TH、また髙橋のスパイクのイン判定がチャレンジでアウトとなりデュースとなる。しかしその広島THの粘りも及ばず、最後はブロックポイントでサントリーがこのセットをとり、ストレート勝利を飾った。

 リードされる中何度も追い上げ、粘りを見せた広島THだったが、簡単に流れを渡さず勝ちを渡さなかったサントリーの勝利となった。またサントリーは今試合、6746名の観客数というホーム会場でクラブ最多入場者を記録した。

■試合結果

サントリー 3ー0 広島TH

第1セット 33ー31
第2セット 25ー23
第3セット 27-25