11日に大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)第12節のGAME1が行われ、ジップアリーナ岡山にて岡山シーガルズとアランマーレ山形が対戦した。
第12節をホームで迎える岡山は現在6勝12敗と負け越しているものの、前節で3位の埼玉上尾から勝利をつかみ現在勢いに乗っている。一方のA山形は2勝20敗と厳しい状況が続いている。キャプテンの木村友里を中心に勝利をつかみたいところだ。
岡山はアウトサイドヒッター(OH)に金田修佳と中本柚朱、ミドルブロッカー(MB)に長瀨そらと田口絢佳、セッター(S)に濱田真友、オポジット(OP)に小松原凜香、リベロ(L)に城戸陽菜をスタメンに起用。
対するA山形はOHに木村友里とウクライナ出身のオレクサンドラ・ビチェンコ、MBに伊藤摩耶と佐藤菜々美、Sに石盛めるも、OPに川釣奈津、Lに工藤真帆をスタメンに起用した。
第1セット、序盤から岡山が持ち味の堅実な守備からの多彩なコンビバレーを見せA山形を圧倒する。岡山はサイド陣が好調でテンポの速い平衡トスで相手ブロックの的を絞らせず、ブレイクを重ねていく。しかしA山形もOHのビチェンコにトスを集めると、ネットから離れた苦しいトスも持ち前の高さとパワーで決め切り得点につなげる。キャプテン木村のサーブ、堅実なディフェンスなどもあり22ー22の終盤で追いついたA山形だったが、岡山のOH金田が相手コート中央にポトリと落とす技ありスパイクを決めるなどして、25ー23で岡山がセットを先取した。
続く第2セットも序盤から岡山が安定したレセプションから、要所でMBのクイックを織り交ぜたS濱田の見事なトスワークで得点を重ね、岡山がリードを広げていく。逆にA山形はS石盛がビチェンコを中心としたMBのクイックも要所で使用したトスワークでブレイクを試みるが、相手ブロックのマークが厚く一本で決めきれず、相手に切り返されてしまう。また中盤以降、ここまで目立っていなかった岡山のOH中本がレセプション、スパイクともに好調でブロックを弾き飛ばす豪快なスパイクや見事なフェイントなどで得点に貢献していく。最後までリードが縮まらないまま25ー15で岡山がセットを連取した。
A山形にとって後がない第3セット、A山形はここまで打数の少なかった木村、佐藤などにトスを集めて効果的にブロックを分散させたことで、両チーム一進一退の攻防が続く。両チームの持ち味である粘り強いレシーブも発揮され長いラリーが序盤から繰り広げられる。しかし岡山のエンドラインぎりぎりを狙った効果的なサーブにA山形が崩されてしまい、徐々に岡山がリードを広がり始める。岡山はこのセットからMBのブロード攻撃も多用し始め、攻撃に幅が出始めたことで、岡山の攻撃が一本で決まる場面が目立ち始める。A山形は相手に追いつくためにビチェンコにトスを集めるが、相手の堅実な守備を崩すことができず、25ー17で岡山がこのセットを取り切り、ストレートで勝利した。
終始隙の無い守備と多彩なコンビバレーでA山形を圧倒し、ストレートで勝利した岡山。1月12日(日)も同会場で岡山とA山形が対戦するGAME2が13時5分から行われる。
■試合結果
岡山シーガルズ 3ー0 アランマーレ山形
第1セット 25―23
第2セット 25―15
第3セット 25―17