大同生命SV.LEAGUE WOMENの第12節GAME1が11日(土)に行われ、カルッツかわさきにてNECレッドロケッツ川崎と大阪マーヴェラスが対戦した。
昨季に行われたV.LEAGUE DIVISION1 WOMENの決勝以来の対戦となったこのカード。NEC川崎は前節GAME2でホーム戦ながらも、下位のクインシーズ刈谷にフルセット負けを喫しており、首位を走る大阪MV相手に白星をあげたいところだ。一方、現在11連勝中と好調な大阪MVは敵地ながら強敵のNEC川崎に勝利を狙う。
NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)に佐藤淑乃と廣田あい、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華と島村春世、セッター(S)に中川つかさ、オポジット(OP)にブラジル出身のロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメンに選出。 前節では登録メンバー外の山田と、ベンチスタートとなった島村がスタメン復帰を果たした。
対する大阪MVはOHに林琴奈と宮部愛芽世、MBに蓑輪幸と大山遼、Sに東美奈、OPにベルギー出身のリセ・ファンヘッケ、Lに西崎愛菜をスタメンに起用した。
第1セットは、ファーストポイントを東のサービスエースで決めた大阪MVが、3連続ポイントで先行する入りとなった。中盤にかけて大阪MVを猛追し、逆転に成功したNEC川崎の2点リードでテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もサーブから主導権を握ったNEC川崎がリードを保つ。突き放されまいと食らいつく大阪MVだったが、2枚替えを行うなど手を緩めないNEC川崎が、ブロックポイントで先に20点目に乗せる。20点目以降も流れは変わらず、最後は好調な佐藤のサービスエースでNEC川崎がセットを先取する。
続く第2セットも序盤、ファンヘッケのサーブから大阪MVがリードする。このセットはNEC川崎にスパイクミスが増えたこともあり、大阪MVが大きな点差を保ち、中盤に入る。終盤に差し掛かった場面で一時はNEC川崎に流れが傾き、点差が3点まで縮まるも逆転を許さなかった大阪MVが最後まで逃げ切り、セットを奪い返す。
NEC川崎がOHを廣田から佐々木遥子に変更した第3セットも、先に大阪MVが前に出る。NEC川崎の攻撃にトータルディフェンスで対応し、切り返しから得点を重ねる大阪MVが主導権を握った中盤。流れを変えたいNEC川崎は早い段階で2枚替えを行ったが、どんどんと点差が広がっていく。終盤も長いラリーをブロックで締めくくるなど勢いの止まらない大阪MVが25ー17と大差をつけ、第3セットを取る。
ホームのNEC川崎にとっては後がない第4セット。序盤、互いにサービスエースを取り合うなど拮抗した展開の中、6ー5で前に出たNEC川崎は復調し始めた佐藤を中心に得点し、4点リードでテクニカルタイムアウトを迎える。中盤、佐々木に2連続サービスエースも飛び出し波に乗るNEC川崎が大阪MVを突き放すも、終盤にかけてじわじわと詰め寄る大阪MVが3度のロングラリーを制し、1点差まで迫る。しかし、最後はこのセットの主軸となった佐藤のスパイクでNEC川崎が第4セットを取り切る。
迎えた最終第5セットは大阪MVがOHを宮部から田中瑞稀に変更。序盤から中盤にかけては一進一退の攻防となる。終盤、蓑輪にサービスエースの出た大阪MVが一時、前に出るも負けられないホームのNEC川崎がすかさずブロックポイントやロレイナの強烈なスパイクで逆転に成功する。両者の気迫がこもったロングラリーを島村のクイックで決めるなど、流れを引き寄せたNEC川崎は第5セットを取り、フルセット勝利を収めた。
第9節のGAME2から6戦連続のフルセットとなったNEC川崎。大阪MVに第2、第3セットを取られ、後がなくなるも終盤に高いパフォーマンスを発揮し、首位を走る大阪MV相手に勝利する結果となった。次戦のGAME2は12日(日)に同じくNEC川崎のホームで行われる。
■試合結果
NECレッドロケッツ川崎 3ー2 大阪マーヴェラス
第1セット 25―19
第2セット 19―25
第3セット 17―25
第4セット 25―23
第5セット 15―12