[写真]=Lega Pallavolo

 セリエAリーグ戦第16節が日本時間の1月13日に行われ、石川祐希が所属するペルージャは、15節を終えた時点で12勝2敗と2位につけているトレンティーノと対戦。2-3(25-20、20-25、25-18、21-25、22-24)とフルセットの末、今シーズン初めての敗戦を喫した。

 石川はベンチスタートとなった第1セット、序盤は一進一退の攻防となるが、ブレイクを重ね先に前に出たのはペルージャだった。最大5点差をつけていたが、中盤以降徐々に点差を縮め始めるトレンティーノ。21-18とリードする場面で石川がカミル・セメニウクに代わってコートイン。入って早々ブロックアウトで得点を決める。最後もラリーとなったボールを苦しい体勢から石川が決め切り、25-20でペルージャが先取する。

 続く第2セット、石川はスタートからコートに立つ。ペルージャは序盤につけられた2点差を追いかける展開で試合が進む。石川は鋭いクロスのスパイクなどで得点を重ね、また強いサーブで相手のレセプションを崩す活躍を見せる。追い抜こうと奮闘するペルージャだが、トレンティーノにブロックポイント、ノータッチエースなども決められなかなかその差を縮められない。さらにアレッサンドロ・ミキエレットの強烈な弾丸サービスエースで24点目を奪われ、最後はラリーになったボールを石川がラインぎりぎりを狙いクロスを放つもアウトになり、20-25でトレンティーノが取り返す。

 注目の第3セット、序盤は一進一退の攻防となる。石川は技ありのフェイントや器用なブロックアウトで攻撃を重ねる。また、乱されてコート内の少し離れたところからセットアップし攻撃に繋げるなど、中盤のブレイクに貢献。流れを掴み勢いに乗ったペルージャは17-13と4点差をつける。石川の強烈なサービスエースで20点にのせたペルージャは、手を緩めることなく得点を重ね、逆にトレンティーノはスパイクミスが重なり、25-18でペルージャがこのセットを制す。

 第4セット、序盤にブレイクを重ねたペルージャが僅かにリードしていたが、スパイクミスなどで13-13に追いつかれる。直後に石川が3枚ブロックに捕まり13-14と逆転を許しタイムアウトを挟むも、続くミキエレットのサーブに崩され2点のリードを許す。ペルージャはその後もつけられた点差を詰められないまま、21-25でこのセットを取り返され、勝負の行方は最終第5セットへ。

 勝負が決まる第5セット、お互いに引かず一進一退の攻防が続く。9ー10の場面、後衛の石川が体勢を崩しながら強いサーブを受け、立ち上がろうとしたところでバランスを崩しそのまま倒れ、すぐに立ち上がれずに一時試合が中断。少しの間コートで横になっていたが、起き上がって少し足を引きずりながらではあるが自身で歩いてベンチに退き、セメニウクと交代となった。その後2点リードでマッチポイントを握ったペルージャだったが、意地を見せたトレンティーノが追いつきデュースに突入。両チームの攻防が続く中、石川に続きオレク・プロトニツキが自身のサーブの着地の際に足を痛めベンチに下がる事態に。さらに相手チームのセッターであるリカルド・スベルトリもサーブの着地の際に足を痛めて交代する。両チーム満身創痍の中、22-22の場面でサーブで崩されたペルージャ、マッチポイントをトレンティーノに握られ、最後はスパイクがアウトになり、22-24でフルセットの末敗戦となった。

 ペルージャは今シーズン初の黒星を喫し、連勝記録は15で止まることになった。それでも、15勝1敗と現時点で単独首位を維持している。なお、今試合でチーム2番目の15得点を挙げるも足を痛め途中交代した石川は、試合終了後のファンへの挨拶の際には姿を見せていた。

 次戦第17節でペルージャは、20日(月)3:30からチヴィタノーヴァと対戦する。また、17日(金)2:00からは欧州チャンピオンズリーグの第5節でチェコのチェスケー・ブジェヨヴィツェとの対戦が控えている。

■試合結果

ペルージャ 2ー3 トレンティーノ

第1セット 25-20
第2セット 20ー25
第3セット 25ー18
第4セット 21ー25
第5セット 22ー24