日本代表セッタ―の山本龍と東京グレートベアーズからレンタル移籍中の谷口渉が今シーズン所属している、ギリシャA1リーグのアオンズ・ミロン。2人は揃って試合に出場し、それぞれMVPも獲得するなど勝利に貢献していたが、11節を終え、チームがなんと63年ぶりにリーグでの単独首位に躍り出た。
10節を終えた時点で、アオンズ・ミロンは8勝2敗と2位につけていたが、1位~3位のチームはすべて8勝2敗と、非常に僅差での順位争いとなっていた。そんな中で11日(土)に第11節が開催され、アオンズ・ミロンは7位につけるペガサス・ポリニチスに勝利を飾り9勝目を挙げ、勝ち点3を獲得。山本と谷口もスタメンで出場し、ストレートでの勝利に貢献した。
一方、3位につけるオリンピアコス(昨シーズン優勝チーム)と1位のパナシナイコス(昨シーズン準優勝チーム)が直接対決となり、フルセットにもつれる激戦を展開、その結果、パナシナイコスの勝利となった。
この結果を受け、敗戦したオリンピアコスは8勝3敗で3位に、勝利したパナシナイコスはアオンズ・ミロンと同じ9勝2敗としたが勝ち点の差で2位、アオンズ・ミロンが首位となった。チームが単独首位となるのは、1962年に優勝した以来、実に63年ぶりとなる。
日本人2人が、ギリシャの地で同じコート内で活躍しながら、シーズン途中ではあるがチームの歴史的瞬間を作っている。残りのシーズン、チームメイトと共に優勝を目指して突き進んでいってほしい。