17日、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリーグラウンド第5節が行われ、石川祐希が所属するペルージャはアウェーで、チェコのチェスケー・ブジェヨヴィツェと対戦した。
これまですべてストレートでの勝利で4戦全勝としているペルージャ。対するチェスケー・ブジェヨヴィツェは、4戦全敗とグループDの最下位となっている。
石川はスタートからの起用となった。序盤、石川がサーブで相手のレセプションを乱しブレイクするなどして、先行したのはペルージャ。しかし中盤、18ー15とリードする場面から、相手の強いサーブに乱される中でラリーを制され4連続失点で逆転を許す。次の攻撃も石川のスパイクが拾われ一度で決まらず、さらに流れを持っていかれるかというところで、相手のスパイクをシャットし簡単にリードを許さない強さを見せる。20点目以降にブレイクし再びリードしたペルージャだったが、相手も簡単にボールを落とさない粘りを見せ、デュースにもつれる。25-26とマッチポイントを握った場面、最後は相手のスパイクミスとなり、27ー25とペルージャが先取する。
続く2セット目、サーブで攻められたペルージャは、ブロックにも捕まり序盤は1ー4と追いかける展開に。そんな中、セッターのシモーネ・ジャネッリのサーブで崩したボールを石川がダイレクトで決め、遂にペルージャが同点に追いつく。そこから勢いに乗ったペルージャは、石川とミドルブロッカーのアグスティン・ロセルを中心に攻撃を重ねブレイクし、その点差を離していく。終盤、ノータッチエース、ブロックポイントで追い上げられるペルージャではあったが、最後はオポジットのヘスス・エレーラ・ハイメのスパイクが決まり25ー22で逃げ切り、このセットも連取となった。
3セット目、序盤は拮抗した入りとなるが先に抜け出したのはペルージャだった。ジャネッリは的を絞らせないトスワークで攻撃陣に満遍なく配球し、得点を重ねていく。石川は相手のブロックを巧く利用したブロックアウトを取り、サービスエースも決める。このセットは相手を寄せつけることなく終始リードした展開で危なげなく25ー16でセットを制したペルージャが、ストレートでの勝利となった。
レセプションで少し乱される場面はあったが、石川はサービスエース、ブロックポイントを含む15得点をあげ、今試合のMVPに選ばれた。ペルージャは欧州CL開幕5連勝をあげ、リーグラウンドの最終戦を残す中、他チームがペルージャの成績を上回ることがなくなったため、グループDを1位で通過、準々決勝への進出が確定した。
次戦のリーグラウンド最終戦は、30日(木)4:45より、3勝2敗で2位につけるトルコのハルクバンク・アンカラとの対戦となる。
■試合結果
ペルージャ 3ー0 チェスケー・ブジェヨヴィツェ
第1セット 27ー25
第2セット 25ー22
第3セット 25ー16