[写真]=Lega Pallavolo

 セリエAリーグ戦第17節が日本時間の1月20日に行われ、大塚達宣が所属するミラノは、16節を終えた時点で11勝5敗と上位につけるピアチェンツァと対戦。3-2(24ー26、21ー25、25ー21、25-22、15-9)とフルセットの激闘の末に勝利を飾った。

 大塚はベンチスタートとなった第1セット、中盤まで一進一退の攻防が続き点差がつかずに進む。先に20点にのせ前に出たピアチェンツァを追いかけデュースに持ち込ませたミラノだったが最後は及ばず、24ー26で先取される。そして2セット目、序盤にブレイクを重ね先行していたミラノだったが中盤に5連続ポイントを奪われ追いつかれると、さらに20点目以降に4連続ポイントを奪ったピアチェンツァが駆け抜け、2セット目も連取される。

 2セットを連取され後がないミラノ。1セット目に途中出場、2セット目は出番のなかった大塚だったが、第3セットはスタートから起用された。序盤サーブで崩したミラノがブレイクに成功、先行する。ピアチェンツァもすぐに2連続ポイントを重ね点差を詰めてくるが、ミラノは強いサーブで再びその差を広げる。このセット、なかなか1本で決め切れない大塚ではあったが、相手をシャットするブロックポイントを決めチームを勢いにのせる。最後は相手のサーブミスで25ー21となり、サーブで攻め続け相手に流れを渡さなかったミラノが始終リードを保ち3セット目を取り返した。

 続く4セット目、大塚のサーブから試合がスタート。レセプションを崩しブレイクに貢献する。大塚は強烈なバックアタックなどで得点を重ね、また前に落とされたサーブをぎりぎりで拾うなど守備でも貢献。3セット目同様、同点に追いつかれそうなところでミラノが連続ポイントを奪い、ピアチェンツァの追い上げを跳ねのける。そして大塚の鋭いストレートが決まってセットポイントを奪い、最後はオポジットのフェレ・レガースがスパイクを決め切り25ー22でこのセットも取り切り、勝負の行方は最終セットへ。

 最終第5セット、大塚がラリーになったボールを強打とフェイントを使い分け2連続で決めてブレイクし、ミラノが僅かに先行する。その後も大塚はクロスへの強烈なスパイクで得点し攻撃での存在感を見せる。中盤、大塚のサーブで相手のレセプションを崩しダイレクトでミラノが得点、さらに直後のラリーも制し10ー5と5点差をつける。強烈なスパイクを大塚が身体全体でディグをして攻撃に繋げ会場も沸く中、流れは完全にミラノに。最後も大塚がサイドラインぎりぎりのストレートを決め、15ー9でミラノの大逆転勝利となった。

 途中出場で攻守にわたって活躍し11得点をあげ、上位につけるピアチェンツァ相手に大逆転勝利の立役者となった大塚が今試合のMVPに選ばれた。

 この試合に勝利し10勝7敗で6位につけるミラノは次戦、2月3日(月)2:00より、4勝13敗で10位のグロッタッツォリーナと対戦する。

■試合結果

ミラノ 3ー2 ピアチェンツァ

第1セット 24ー26
第2セット 21ー25
第3セット 25ー21
第4セット 25ー22
第5セット 15ー9