21日、カナダバレーボール連盟が、女子カナダ代表監督にイタリア出身のジョヴァンニ・グイデッティ氏(52)が就任することを発表した。
グイデッティ氏は、2008年から現在までトルコ女子リーグの強豪ハルクバングで監督を務め、その中でチームを数々のタイトル獲得に導いている。代表監督としては、ブルガリア、ドイツ、オランダ、トルコ、そして2023年から2024年まで指揮したセルビアと、ヨーロッパ各国の女子チームを指揮した経歴を持っているが、ヨーロッパ以外の国で女子代表監督に就任するのは今回が初めてとなる。
カナダ女子代表は、2021年にカナダ出身のシャノン・ウィンザー氏が監督に就任すると、2022年バレーボール女子世界選手権で10位、2024年ネーションズリーグでは9位と、どちらも過去最高の成績を収めた。そのネーションズリーグで争われた、2024年パリオリンピック(五輪)への出場獲得権はあと一歩のところで逃したが、現時点で世界ランキング8位と、確実に力をつけてきてるチームのひとつだ。
グイデッティ氏は監督就任にあたり、「ここ数年、カナダのバレーボールのプレーぶりにはいつも感心し、尊敬の念を抱いていた。世界ランキング8位は素晴らしい結果であり、ロサンゼルス五輪を目指す絶好のスタート地点だ。カナダにはトップレベルの国際的なプレーヤーがいるし、若い世代も有望だと思う」とコメントしている。
なお、前監督のウィンザー氏は新たにハイパフォーマンス・ディレクターに就任することが決まっており、「グイデッティ氏を女子代表チームの監督として迎えることをうれしく思う。彼の豊富な経験と最高レベルでの成功は、私たちがロサンゼルス五輪に向けて前進していく上で大いに役立つことになる。カナダの女子バレーボールにとって刺激的な時期であり、私たちは彼がプログラムに与える影響を見ることになる」と話した。
新たにグイデッティ氏を監督に、そして前監督のウィンザー氏がハイパフォーマンス・ディレクターに就任し、ロサンゼルス五輪に向けて始動する女子カナダ代表のさらなる躍進に期待がかかる。