[写真]=Lega Pallavolo

 26日にコッパ・イタリアの準決勝が行われ、石川祐希が所属するペルージャはヴェローナと対戦した。

 セリエAのレギュラーシーズン前半戦の上位8チームによって、トーナメント方式で争われるコッパ・イタリア。前半戦を1位で終えたペルージャは、2024年12月31日にモデナと準々決勝を戦い勝利していた。

 第1セット、スタートからコートに立った石川は2ー1の場面で鋭いスパイクを決め、序盤からチームを勢いづけた。また、チームを操るセッター(S)のシモーネ・ジャネッリは押し込むようなツーで得点し流れに乗ると、チームは一時3点のリードを奪った。追いかけるヴェローナも簡単には得点させず8ー8と同点に追いつくと、アウトサイドヒッター(OH)のロク・モジッチのサービスエースで15ー13と前に出た。その後の点を取り合う展開を終盤に抜け出したペルージャは、その勢いのまま25ー22で第1セットを先取した。

 第2セット序盤は一進一退の攻防が続いたが、中盤にかけて16ー13とヴェローナが一歩前に出る展開に。追うペルージャはOHのカミル・セメニウク、オポジット(OP)のヘスス・エレーラ・ハイメの得点で1点差まで詰め寄るも、再び引き離され19ー23とリードを許す。ヴェローナが奪うと思われたこのセットだったが、終盤に入って追い上げるペルージャは23ー23でついにその背中を捕らえるとデュースへと持ち込み、最後は石川が28点目を決め切り第2セットも連取した。

 第3セット、4ー0と4連続ポイントで前に出たヴェローナはリズムを掴み、リードを保ったまま試合を進めた。このセットで勝負を決めたいペルージャは、流れを変えるべくエレーラに替わってワシム・ベンタラを、石川に替わって二コラ・チャンチョッタをコートに送り込むも、序盤に許した点差を縮めることができず、25ー14と大差でこのセットを落とした。

 続く第4セット、石川は再びコートに戻り4ー3の場面でサービスエースで得点するとチームを勢いづけた。切り替えてこのセットに挑むペルージャは互角の戦いを見せる場面も多くあったが、徐々に点差を広げるヴェローナに終盤で引き離される形となった。ヴェローナはこの試合好調のOP、ノウモリ・ケイタの活躍もありこのセットを25ー19で奪うと試合を振り出しに戻した。

 最終第5セットは序盤から両チームとも気迫のこもったプレーを見せ、互いに譲らない試合運びとなった。この試合で存在感を示すOHモジッチのサービスエースで2点差をつけたヴェローナは勢いに乗り、8ー6とリードしてコートチェンジを迎えた。10ー8の場面ではモジッチがベンタラの攻撃を阻みリードを3点に広げると流れは完全にヴェローナへ。最後はブロックポイントを許したペルージャは、15ー12でこのセットを落とし、準決勝敗退となった。

 石川は試合を通して丁寧なレセプションや力強い攻撃などでチームを支えたが、チームとしてうまく機能しない場面も多く、逆転負けを喫する結果となった。石川個人としても昨シーズンまで在籍していたミラノで3年連続で準決勝敗退となっていたコッパ・イタリア。今回リベンジを果たすことはできなかったものの、このあともリーグ戦、CLと長く続く戦いでの活躍が期待される。

 次戦はリーグ戦第18節となり、2月3日(月)2:00よりここまで4勝13敗と下位につけるターラントとの対戦が予定されている。

 ■試合結果

 ペルージャ 2ー3 ヴェローナ

 第1セット 25ー22

 第2セット 28ー26

 第3セット 14ー25

 第4セット 19ー25

 第5セット 12ー15