大同生命SV.LEAGUE WOMAN(SVリーグ女子)第14節GAME1、NECレッドロケッツ川崎とデンソーエアリービーズの対戦が田村市総合運動公園で2月1日(土)に行われた。
上位同士の今季初対戦。NEC川崎が2連勝すると順位が入れ替わる大事な一戦である。ハーフタイムにはデンソーの内定3選手の挨拶もありこれから期待できる逸材ばかりだ。
デンソーは、アウトサイドヒッター(OH)に石倉沙姫とモンチべレル・ロザマリア、ミドルブロッカー(MB)に横山真奈と麻野七奈未、セッター(S)に山口結可、オポジット(OP)にアマンダ・コネオ、リベロ(L)に川畑遥奈をスタメンに起用した。
一方のNEC川崎はOHに佐藤淑乃と佐々木遥子、MBに島村春世と山田二千華、Sに中川つかさ、OPにロレイナメアリーズ・ダシルバ、Lに大工園彩夏をスタメンに起用した。
第1セット目は両チーム共に外国人選手の打ち合いが続く。デンソーはモンチべレル、NEC川崎はダシルバとそれぞれエースが打ち抜く。ラリーは少なくノータッチで落ちるケースが多くなる。デンソーはS1ローテでは石倉のライトからのスパイクの決定率は非常に高く、また、デンソーのセッター山口は相手のセッターの中川のブロックの低い所から徹底的に攻める。スパイカーもそれに応えブロックの上からストレートに思い切り打っていくと、デンソーが25ー21で第1セットを制した。
続く第2セットは、序盤からNEC川崎が攻め5点差を付けて主導権を握っていく。佐藤のサービスエースやダシルバのライトバック、ミドルの島村や山田のクイックやブロードが効果的に決まる。特にセッター中川は佐藤のビックを止められても積極的に何回も使い続けた。デンソーも中盤に2本ブロック得点を奪うほか、ミドルの横山のクイックが決まるもサイドアウトしか取れずにブレイクがなかなか取れない。中盤には山上有紀と東谷玲衣奈の2枚替えもあったが点差が縮まらない。一方NEC川崎も澤田由佳と和田由紀子の2枚替えも駆使して中川のブロックの低さをカバー。終盤にはデンソーのミスも続きこのセットを落とした。
第3セットは、デンソーは主にサイドからの攻撃が多く、要所でミドルのCワイドが効果的に決まる。特に中盤での3本のブロックが効いている一方、NEC川崎はデンソーのブロックに苦しむ。それでもNEC川崎はベテランの島村の攻撃の本数が多く機能。それに応じるように中川も苦しい所から何本も持っていく。その中川はリバウンドを取ってから、ミスした選手がいても強気に何本も打たせるトス回しをしていく。特に佐藤の攻撃力が高くその良さをトスが引き出していた。だが、終盤にもデンソーのブロックが光り、デンソーが27ー25でこのセットを奪い返した。
第4セット目は、NEC川崎の勢いが止まらなかった。レフトの佐藤のスパイクが立て続けに決まり、ベテランの島村、エースのダシルバと誰が打っても決まる展開となった。デンソーは簡単なミスが立て続けに起こってしまい思うようなバレーが出できない。メンバーチェンジなどでリズムを変えようとして所々いいプレーは現れたが流れを持ってくることができないセットとなってしまった。NEC川崎は第1セット目からリベロの大工園のオーバーでの2ndセットが素晴らしく、積極的にオーバーで丁寧に持っていく場面、ジャンプトスをする場面など中川がファーストタッチをしても2ndセッターとして他の選手にはない強みをコート内で発揮。このセットは大きく点差が開く展開となり25-12でNEC川崎が取りファイナルセットに持ち込んだ。
最後の5セット目は両者共に引かない長いラリーが続くファイナルセットとなった。デンソーはブロック、NEC川崎は粘り強いバレーを展開。NEC川崎はレフトの佐藤、デンソーはレフトの石倉の打ち合いとなり、リベロもNEC川崎は大工園、デンソーは川畑と共に拾い合い素晴らしい接戦となった。その中でもベテランの島村と山田のブロードが炸裂し15ー13でNEC川崎が取りフルセットを制した。
■試合結果
デンソー 2−3 NEC川崎
第1セット 25ー21
第2セット 18ー25
第3セット 27ー25
第4セット 13ー25
第5セット 13ー15