セリエA男子の第20節が日本時間の17日(月)に行われ、石川祐希が所属するペルージャと大塚達宣が所属するミラノが対決し、セットカウント3—1(25—22、23—25、25—22、25—19)でペルージャが勝利した。
ミラノの大塚はスタメン出場し、試合終了までコートに立ち続けた。一方、ペルージャの石川は第2セット終盤と第3セットの序盤からの途中出場となり、前回2024年11月25日に行われた両者の対戦でかなわなかったネットを挟んでの日本人対決も実現した。
第1セット、石川はベンチスタート、大塚はスタメン出場。序盤、ペルージャはオポジット(OP)のワシム・ベンタラのサービスエースや強烈なスパイクでブレイクを重ね、先行する展開となった。ミラノは5点差をつけられるも、大塚がライトからの攻撃でチームを勢いづけ、さらに相手のレフトからの叩き落すようなスパイクをあげて守備でも存在感を発揮。終盤では、ペルージャのオレフ・プロトニツキーの強烈なサーブを綺麗にセッターのところにあげレシーブを安定させた。しかし最後はペルージャのブロックポイントとなり、25-22でペルージャがセットを先取する。
第2セット、序盤からペルージャはセンターからのクイックで攻撃を仕掛けるが、ミラノが粘り強く対応。大塚は3枚ブロックにつかれるが、うまく指先にボールを当てるスパイクで得点。その後、2連続サービスエースを決め一時4点差をつける展開となる。ペルージャはOPのベンタラやアウトサイドヒッター(OH)のプロトニツキーを中心に得点を重ね追いつく。大塚は味方のブロックにかかったボールをカバー、強烈なクイック攻撃もレシーブするなど攻守にわたって活躍。終盤、一進一退の攻防が続くが、22ー24の場面で石川がカミル・セメニウクと交代でコートイン。しかし、最後は大塚がネットから離れた2段トスを打ち切り23ー25でミラノが2セット目を取り返した。
続く第3セット、ミラノはサービスエースや大塚のブロックポイントで序盤から優位に進める。4ー9の場面で石川が途中出場し、自らサーブレシーブをした後インナーへ強烈なスパイクを決めるなど存在感を発揮。中盤では、大塚が石川を狙ったサーブを打つが、石川は確実に上げスパイクを決めるシーンも見られた。ミラノはペルージャと大差をつけるが、攻撃がうまくはまらず6点連続のブレイクを許してしまう。その後も石川は攻撃で躍動し最後はミラノのサーブミスで25ー22。ペルージャがセットカウント2ー1で勝利へ王手をかけた。
第4セット、大塚と石川はともにスタメン出場。大塚はブロックに当ててはじき出すタッチアウトを決め、チームを勢いづける。対するペルージャはOHプロトニツキーのスパイクやサービスエースが決まり一進一退の攻防が続く。16ー16の場面で石川はセメニウクと交代。その後、ペルージャはロベルト・ルッソの2連続サービスエースでリードを広げ、最後はOHセメニウクがレフトからスパイクを決め、25ー19でゲームセット。セットカウント3—1でペルージャが勝利した。
大塚は先発フル出場し11得点を挙げ攻守にわたる活躍を見せた。一方の石川は途中出場ながらも5得点を挙げ、ネットを挟んだ日本代表対決が実現した。次戦の第21節では、23日(日)の4:30からミラノは垂水優芽が所属するチステルナと対戦、24日(月)の2:00からペルージャはモンツァと対戦する。
■試合結果
ペルージャ 3ー1 ミラノ
第1セット 25-22
第2セット 23ー25
第3セット 25ー22
第4セット 25ー19