23日、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のヴォレアス北海道に所属しているミドルブロッカーの田城貴之(32)が、2024ー25シーズンをもって現役引退することを、自身のnoteにて発表した。

 北海道出身の田城は、地元の名門とわの森三愛高校を卒業後に筑波大学へ進学。大学時代には現在、V.LEAGUE MEN EASTのつくばユナイテッドSun GAIAに所属し、当時の2部リーグであるV・チャレンジリーグⅠを経験した。大学卒業後はパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に入団したものの、なかなか出場機会に恵まれず。2017年に当時の3部リーグであるV・チャレンジリーグⅡに所属していたヴォレアスに移籍。チームの昇格と共に、7シーズンをヴォレアスで過ごしてきた。

 2月22日(土)にリクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館で行われたSVリーグ男子第16節GAME1のVC長野トライデンツ戦で今季限りでの引退が発表されていた中、田城が自身のnoteでも改めて現役引退を発表した。

 引退を決めた理由は、「自分が満足できるクオリティで仕事とプレーを両立出来なくなったら辞めると元々決めていたことと、SVリーグも体験出来て、娘もこの4月から小学校進学で時期的な区切りも良かったからです」とさまざまな要因が重なったことから決意したという。

 ヴォレアスの選手と株式会社VOREASのパートナー(スポンサー)営業社員を兼任し、2023ー24シーズンの終わり頃にも引退を考えていたことを明かした田城。自身のキャリアを振り返るとともに、ファンへの感謝をつづっている。

「やり残しや後悔も全くないですし、Vチャレンジ〜プレミア、V3〜1、SVとリーグの下から上まで11年経験出来たので、自分なりにキャリアにも満足しています」

「まず一番最初にお伝えしたいのは、ここまで長くプレーできたのは応援してくださる皆様のおかげで、心の底から感謝しているということです!」

 なお、シーズン中に引退を発表した理由については「出来る限り多くの人に感謝を伝えるチャンスを増やすためです」ということだ。

 今季、残されているヴォレアスのホームゲームは全てリクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館で開催され、3月8日(土)、9日(日)のウルフドッグス名古屋戦、3月22日(土)、23日(日)の広島サンダーズ戦、4月12日(土)、13日(日)の日本製鉄堺ブレイザーズの3戦となっている。田城にとって悔いのないホームゲームとなることを願うばかりだ。