[写真]=Volleyball World

 5日、日本バレーボール協会(JVA)が、パリ2024オリンピック(パリ五輪)準々決勝の男子イタリア代表戦を目前にしたバレーボール男子日本代表のキャプテン、石川祐希のコメントを発表した。

 パリ五輪の予選ラウンドでグループCに入り、1勝2敗の予選8位という成績で決勝トーナメントに進出した日本。準々決勝では、2022年の世界選手権王者であるイタリアとの対戦が決まっている。

 石川は予選ラウンド3試合を振り返って、「チームとしても、個人としても求めていたものとは違う結果だったが、予選を突破したことが重要。この後はどこと当たっても力があるチームばかりなので、ここからかなと思う」と、結果には満足していないながらも予選を突破したことの重要性を語った。

 また、予選ラウンドではなかなか調子が上がらなかった石川。「サーブレシーブを安定させることが一番大事だと思う。スパイクに関して、アメリカ戦は試合に出た 1、2 セットは決定率が高かったので心配はしていない。まずはサーブレシーブを大事にしていきたい。イタリア戦も相手は僕を狙ってくると思うので、その時にしっかり耐えられるように、パフォーマンスをしていきたい」と、自身のサーブレシーブを安定させることが第一であると話した。

 準々決勝のイタリア戦については、「正直どことやっても、準々決勝の難しさは変わらない。イタリアはとても強い国で、こういうチームを倒さないと次に進めない。相手のことより自分たちのベストを毎試合で出していくことにフォーカスしなければならない」とし、「サーブレシーブで耐えて、いい状況で関田(誠大)選手が(トスを)上げられるようにすることが勝負の鍵だと思うし、相手のブロックがいいのでハイボールになったときの状況判断を間違えないようにして、常に攻めの姿勢を取れるようにしたい」と、勝負のポイントを語った。

 決勝トーナメントの組み合わせについても、「どこ(の山)に入っても同じだと思っている。力があるチームしか残っていないが、僕たちはどことやっても勝てるポテンシャルは持っているので、それを常に発揮していくことが勝つことにつながると思う。オリンピックなので、(トーナメントの)山がいい、悪いではなくて、常に自分たちのベストパフォーマンスをする。目の前の相手に勝つことに(集中して)やっていきたい」と、改めて自分たちのパフォーマンスに目を向けるとしている。

 いよいよ始まる決勝トーナメントの戦いについては、「ここからは負けたら終わりなので、絶対に勝ち切ると強い意志を持って臨むことと、ベストパフォーマンスをすることが重要だと思う。ここにメダルを獲りにきているので、絶対に獲りにいく」として改めてメダル獲得への強い意気込みを示した。

 キャプテンとして計り知れない重圧がある中、予選ラウンドの結果は振るわずも決勝ラウンドに進んだ日本。あとは目の前の試合にベストのパフォーマンスを出し、勝ち進んでいくのみだ。

 まずはイタリア戦で石川の最高のパフォーマンスが復活することと共に、日本代表の勝利を期待したい。

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VOLLEYBALL KING 編集部

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