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 5日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)決勝ラウンドの準々決勝が行われ、男子ポーランド代表と男子スロベニア代表が対戦した。

 国際大会では常に高い成績を残し、世界トップの層の厚さを誇るポーランドは、FIVBランキング1位の強豪。予選ラウンドでは2勝1敗の成績でプールBの2位、全体の6位で決勝トーナメントに進出した。

 一方FIVBランキング3位のスロベニアは、昨年のオリンピック予選で日本に敗れ出場権を逃したものの今年のネーションズリーグ(VNL)では予選ラウンドで圧倒的な強さを見せつけポイントを稼ぎ、危なげなくオリンピック出場権を獲得。予選ラウンドではプールAで3戦全勝の1位、全体の3位で予選を通過していた。

 そんなヨーロッパの強豪同士の注目の準々決勝第1試目、序盤から両者ともに白熱のラリーを見せる。しかし、スロベニアはラリー中のブロックタッチを狙ったスパイクがアウトになるほか、大事な場面でのポーランドのブロックポイントやサービスエースが重なり、ポーランドがリードする展開に。終盤、スロベニアも2連続ポイントを重ねるなど追い上げを見せるが、ポーランドが最後までリードを保ち、25-20でポーランドが1セット目を先取した。

 2セット目は一進一退の攻防となる。ポーランドが2連続ポイントをとればスロベニアが取り返し、中盤まで両者譲らずどちらも集中し質の高いバレーボールを展開する。20点以降、ポーランドのキャプテンであるクレクが2連続で強力なスパイクを決め、23-21と2点差に。しかし、その直後にポーランドのネットタッチを見逃さずスロベニアがチャレンジに成功すると、さらにその次の攻撃をブロックで仕留め、23-23とスロベニアが追いつく。24-24でデュースとなる中、スロベニアのキャプテンのウルナウトがサービスエース、さらに次のポーランドのスパイクを難しい体勢からのレシーブで繋ぎながら渾身のスパイクを決め、24-26で2セット目をスロベニアが取り返す。

 セットカウント1-1で迎えた3セット目は、ビエニエクのサービスエースを含む4連続ポイントでポーランドがリードする序盤に。また、レオンの3連続サービスエースも炸裂し、10-3と7点差をつける。中盤から終盤もポーランドの勢いを止められず大差でこのセットが終了するかと思われたが、ポーランドのセットポイントからモジッチが2連続でレオンを抑え、3度セットポイントを凌ぐ粘りを見せる。最後の25点がなかなか取れないポーランドだったが、タイムアウトを取ると最後は25-19で準決勝進出に王手をかけることに成功した。

 勝負の4セット目、序盤はお互い点差をつけられないまま緊張の攻防が続くが、またしてもレオンの強力なサービスエースでポーランドがリードする展開となる。中盤、スロベニアは4連続ポイントで1点差に追いつくも、直後に4連続ポイントを許しポーランドの背中を掴み切れない。最後はスロベニアのスパイクがアウトになり、25-20でポーランドが勝利し、セットカウント3-1で準決勝進出を確定させた。

 3セット目以降、ポーランドの強いサーブが勝利を掴むカギとなった。試合を通してサーブでのポイントが12本と驚異的な数を見せた。一方、敗れはしたもののスロベニアも素晴らしい粘りを発揮。お互いにボールを落とさない執念のラリーが続くことが多々あり、準々決勝の第1試合にふさわしい戦いだった。

 FIVBランキング1位のポーランドだが、五輪ではなんと44年ぶりとなる準決勝への進出が決定。準決勝では、6日の4時に行われる男子アメリカ代表vs男子ブラジル代表の勝者と戦うことになる。

■試合結果

スロベニア 1-3 ポーランド

第1セット 20-25
第2セット 26-24
第3セット 19-25
第4セット 20-25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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