大同生命SV.LEAGUE WOMENの第18節GAME1が8日(土)に行われ、大田区総合体育館にてNECレッドロケッツ川崎とヴィクトリーナ姫路が対戦した。
今節の注目カードであるこの上位対決は今季初対戦。前節でチャンピオンシップ進出を決めたNEC川崎は、上位通過に向けホームで勝利を届けたいところ。一方の姫路はチャンピオンシップ進出に向け、敵地で白星を重ねられるか。
NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)に佐藤淑乃と佐々木遥子、ミドルブロッカー(MB)に島村春世と山田二千華、セッター(S)に中川つかさ、オポジット(OP)にロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメンに起用した。
対する姫路はOHに井上愛里沙と渡邉かや、MBに宮部藍梨とミンニャ・オスマジック、Sに櫻井美樹、OPに田中咲希、Lに森田茉莉をスタメンに起用。ここ数試合で大車輪の活躍を見せていたOHチャッチュオン・モクシーはベンチアウトとなった。
第1セットは、互いにサイドアウトを取り合う出だしとなった。大工園の好レシーブから両サイドの攻撃で抜け出したNEC川崎は5点差までリードを伸ばし、テクニカルタイムアウトを迎える。山田や佐藤のサーブから連続ポイントを生み出したNEC川崎は中盤もリードを広げる。対する姫路は終盤、流れを引き寄せるブロックから連続ポイントで食い下がるも、大きく開いた差を縮めきれず。最後はNEC川崎が島村のクイックで得点し、セットを先取する。
続く第2セットは序盤、中川の的を絞らせないトスワークを起点に得点するNEC川崎が前に出る。一方の姫路は田中にアクシデントが発生。代わってOHアナ・ルイーザ・フヂゲルを投入する。攻めたサーブや粘り強いディフェンスから主導権を握るNEC川崎が4点リードでテクニカルタイムアウトに入ると、以降も2枚替えなどを駆使し、じわじわと点差を広げる。終盤、姫路はアナのサービスエースやラリーを制し、22ー23と1点差まで迫る。すると姫路は、NEC川崎がセットポイントを握る重要な場面で春高バレーMVPのOH秋本美空を起用。秋本にとって、このプレーがSVリーグデビューとなったものの、NEC川崎が25―23でセットを連取する。

姫路にとっては2セットダウンで後がない第3セット。序盤からサーブの走るNEC川崎がリードを奪う。ブロックのワンタッチやフロアディフェンスで姫路の攻撃を封じるNEC川崎は、島村と山田のMB陣で点差を広げる。何とかきっかけを作りたい姫路は再び秋本を投入するも緊張からか硬さが見られ、短時間の起用となった。佐藤や島村を中心としたサーブから流れを渡さないNEC川崎は21ー10と大きく点差を広げる。その後も流れは変わらず、25―15と大差で第3セットを取ったNEC川崎がストレート勝利を飾った。
試合開始から姫路の攻撃に対応すると共に、サーブから主導権を握ったNEC川崎。島村と山田のMB陣がオフェンス面で活躍したことも勝利に大きく繋がった。次戦のGAME2は9日(日)に同じくNEC川崎のホームで行われる。
■試合結果
NECレッドロケッツ川崎 3―0 ヴィクトリーナ姫路
第1セット 25―21
第2セット 25―23
第3セット 25―15