バレーボール男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が、パリ2024オリンピック(パリ五輪)の準々決勝、男子イタリア代表戦を振り返った。
52年ぶりのメダル獲得に向けて決勝トーナメント初戦に挑んだ日本。イタリア相手に持ち味を遺憾なく発揮し激戦を演じたが、フルセットの末に惜しくも敗れた。
2017年にコーチとして就任してから7年間にわたり日本の躍進を支えてきたブラン監督が試合後のフラッシュインタビューに登場し、試合を振り返った。
あと一歩まで追い詰めながらも勝ち切れなかったイタリア戦についてブラン監督は、「取れそうなところを取れなかったところがありますし、準決勝に進出するという夢も見ていたので、そこが叶わなかったことは悲しいです」と悔やんだ。
また、今大会後に日本の監督を退任し韓国の現代キャピタルの監督に就任していることが決まっているブラン監督。「自分自身、日本のチームを率いるのはこの試合で最後になるので、そこに関してもすごく寂しい気持ちです」と日本代表指揮官としてのラストマッチになることを改めて明言した。
これまで率いてきた日本代表チームでの7年間については、「スタッフ、選手と共に準決勝に進出するという上のレベルを目標にしてきたので、そこが叶わなかったことは悔しいですけど、チームを築いてくるところでは非常にいいチーム作りができてきたと思いますし、そこに関しては非常に誇りに思います」と、チーム作りへの手応えも語っていた。
今大会限りで日本代表を去るブラン監督。ブラン監督の残してくれた財産を、選手たちが最大限引き継いでくれることを願うばかりだ。