[写真]=Volleyball World

 6日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)決勝ラウンドの準々決勝が行われ、女子ブラジル代表と女子ドミニカ共和国代表が対戦した。

 ブラジルは、現時点でのFIVB世界ランキングで2位の南米の強豪。予選ラウンドではプールBの3戦をすべてストレート勝利し、全体1位で決勝トーナメントに進出した。

 一方、ドミニカ共和国は近年実力を上げてきている国の一つで、FIVB世界ランキングは11位。予選ラウンドプールCも最終戦で女子オランダ代表に勝利したことで1勝2敗とし、全体の8位に滑り込み自力で決勝トーナメントへの切符を掴んだ。

 そんな予選ラウンド1位と8位が当たる準々決勝の1セット目、序盤はお互いのエースがパワフルなスパイクを打ち合いながらも拾い合う均衡した展開に。しかし10点目以降、キャプテンのガビやベテランのタイーザを中心にキルブロックが決まりだしたブラジルが勢いにのって連続ポイントで18-13と5点差にリードを広げる。そのままブラジルが流れに乗りセットを取るかと思われたが、直後にドミニカ共和国も負けじと連続ポイントを叩き出し、20-19の1点差に詰め寄る。それでも、20点目以降の大事な場面でアナクリスティーナ、シルバがサービスエースを決め、25-22でブラジルが1セット目を先取した。

 2セット目はガビのサービスエースで幕を開けるが、1セット目同様に序盤は取って取り返しての攻防が続き点差がつかずに試合が進む。お互いにブロックタッチを上手く取り攻撃に繋げるラリーが目立つ。しかし、中盤になるとブロックアウトで弾き飛ばすなどブラジルがラリーを制す回数が増え、徐々に点差を離していく。勢いに乗るブラジルは強いサーブで攻め、ドミニカ共和国は気持ちよく強いスパイクが打てない状況が増え、フェイントを仕掛けるもことごとくブラジルに拾われてしまう。勢いを止めないブラジルが25-13と大差をつけてセットを連取し勝利に王手をかけた。

 勝負の3セット目、このセットを落とせないドミニカ共和国は序盤から連続ポイントを重ね抜け出したいところだが、1、2セット目同様に序盤は一進一退の攻防。キャプテンのニヴェルカがサービスエースを取りドミニカ共和国が前に出る場面もあったが、10点目以降にブラジルに5連続ポイントを許し、中盤で点差をつけられるという2セット目と同様の展開に。終盤もブラジルの勢いが止まらず連続ポイントを重ねると、25-17で第3セットも奪い、ストレート勝ちで準決勝進出を決めた。

 これでブラジルは予選ラウンドから1セットも失うことなく圧倒的な強さで準決勝に進むことになった。スパイク、ブロック、サーブとすべての項目でドミニカ共和国を上回った。ドミニカ共和国は試合を通して序盤は我慢し食らいついていったものの、中盤でブラジルのブロックやサーブに苦しみ点差をつけられ、厳しい戦いとなった。

 準決勝進出を決めたブラジルは、6日の24時に行われる女子アメリカ代表vs女子ポーランド代表の勝者と決勝進出をかけて戦うことになる。

■試合結果

ブラジル 3–0 ドミニカ共和国

第1セット 25-22
第2セット 25-13
第3セット 25-17

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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