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 セリエAのペルージャに所属し、男子ウクライナ代表として活躍してきたオレフ・プロトニツキ(27)が、代表を引退することを発表した。自身のフェイスブックで報告している。

 プロトニツキは左利きのアウトサイドヒッター。ウクライナ代表のアンダーカテゴリーで活躍を見せると2017年にシニア入り。欧州選手権や世界選手権などの様々な国際大会で持ち味である豪快なプレーを披露し、現在に至るまで代表チームをけん引してきた。

 また、リーグでは2017年からイタリアのセリエAへ挑戦。モンツァでのプレーを経て2019年にはペルージャに移籍。チームの数々のタイトル獲得に貢献し、自身も多くの個人賞を受賞している。男子日本代表の石川祐希が加入した今シーズンは対角を組む場面も見られ、同じポジションで切磋琢磨し合いながらチームの勝利に貢献している。

 そんなプロトニツキが、25日に自身のウクライナ代表に関わる思いを言及した。

 「代表チームのユニフォームに袖を通したこの数年間は、単なる数年間ではなく、信じられないほど感情的で、実り多く、忘れがたい時間だった。選手、コーチ、アシスタントのみんな、長年の協力、信頼、最後の1球まで戦ってくれたことに心から感謝したい」と、これまでの代表活動で関わった人たちへの感謝をつづった。

 そして、「私は、ウクライナのバレーボールがまもなく新たな一歩を踏み出すと信じている。私たちには可能性と才能がある。あとはこの団結を守り、私たちが成し遂げたことを倍増させていくだけだ。そして今、これらの思い出と功績を経て、私は難しいが均整のとれた決断を下した。ウクライナ代表選手としての私の物語は終わりを告げる」と代表引退を表明。

 続けて、「別の道を歩むことになるが、この道は常にバレーボールの発展とつながっている。私はバレーボールに忠実であり続ける。ウクライナのバレーボールが発展し、より強く成長し、感動を与えられるように、私はこれからも全力を尽くす」とも述べ、今後もウクライナ代表の成長に向けて自身も関わっていく意思を示した。

 最後に「どの街でも、どの会場でも、世界のどの地域でも、どこでプレーしていても、応援されていることを感じていた」とたくさんの応援に対して感謝を伝えたプロトニツキ。代表としての活動はここで一区切りとなるが、世界で活躍するバレーボール選手のひとりとして、今後も熱いプレーを見せてくれることだろう。