セリエA男子のプレーオフ準々決勝第4戦が3月27日(木)に行われ、大塚達宣が所属するミラノはチヴィタノーヴァと対戦し、セットカウント1ー3(17ー25、25ー17、20ー25、22ー25)で敗戦した。
レギュラーシーズンを6位で終えたミラノは、プレーオフ準々決勝でレギュラーシーズン3位のチヴィタノーヴァと対戦。3戦先勝方式のプレーオフ、ミラノは1戦目は勝利するも2、3戦目で連敗を喫し、準決勝進出に向けて後がなくなっていた。
負ければ準決勝進出への道が途絶える注目の試合で、大塚は3戦目に続きスタメン起用された。第1セット、スタートから走ったチヴィタノーヴァが連続ポイントを奪い、ミラノは6点差を追いかける展開となる。リードされる中で大塚も得点を重ねていくが、序盤につけられた点差を縮めることができず、17ー25でミラノは初めのセットを落とす。
続く第2セット、またしても序盤にリードを許し追いかけるミラノ。しかし、10ー13と3点を追いかける場面でセッターのパオロ・ポッロのサーブが流れを変える。ポッロがサービスエース2本を決め圧力をかけるとチヴィタノーヴァの守備が崩れ、一気にミラノが16ー13と逆転に成功。その後もサーブで攻めたミラノがブレイクを量産し、25ー17でセットを取り返す。
第3セット、大塚はブロックアウトやクロスへのスパイクで得点を重ねる。序盤、チヴィタノーヴァの僅かなリードで試合が進むが、大塚がサービスエースを決めブレイクに成功し1点差に迫る。相手も流れを渡すまいとサイドアウトの取り合いとなる中、大塚は巧く前にボールを落とすフェイントで得点を決める。しかし、強いサーブで崩されたミラノが終盤連続失点し、16ー20と差を広げられる。そのままミラノはチヴィタノーヴァの勢いを止められず、20ー25でこのセットを落とす。
ミラノにとっては後がない第4セット、スタートから両者粘りのラリーを展開する。序盤から終盤まで拮抗した点の取り合いが続き、その中で大塚も巧みなフェイントや強烈なクロススパイクなどで確実に得点を重ね、サーブレシーブでも安定感を見せる。チヴィタノーヴァが先行しながら20点目に突入すると、ブロックポイントを決められブレイクを許す。マッチポイントを握られながらも粘りを見せたミラノだったが、最後はラリー中のスパイクがミスとなり22ー25でこのセットを落とすと、セットカウント1ー3で黒星を喫した。
チームは敗戦したものの、大塚はスタメンフル出場を果たしサービスエース1本を含むチーム最多となる16得点をあげ、サーブレシーブに関しては63%の成功率を記録した。
ミラノは準決勝進出とはならなかったが、海外初挑戦となった今シーズン、プレーオフの舞台で攻守ともに活躍を見せた大塚に、今後も期待せずにはいられない。
■試合結果
ミラノ 1ー3 チヴィタノーヴァ
第1セット 17ー25
第2セット 25ー17
第3セット 20ー25
第4セット 22ー25