[写真]=坂口功将

 大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東レアローズ静岡は28日、フランチェスコ・レチネ(26)、アラン・ソウザ(31)、西本圭吾(26)の3選手が今季限りで退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 イタリア代表としても活躍するアウトサイドヒッターのレチネは今シーズンから東レ静岡に加入。ケガで離脱する期間もあったもののここまでSVリーグ32試合にベンチ入りし、ここまで335得点をあげている。

 また、ブラジル代表アウトサイドヒッターのアランも今シーズンから東レ静岡に加入。コンディション不良の時期もあったが、出場した試合では確かな実力を発揮し、今季はSVリーグ29試合のベンチ入りでここまでリーグ13位の530得点を記録している。

 2021年に福山平成大学から東レ静岡に加入したミドルブロッカーの西本は、2024年に日本代表にも選ばれ、今シーズンもチームの主力としてここまでSVリーグ36試合にベンチ入り。ブロック決定本数ではジェイテクトSTINGS愛知の村山豪と並び、日本人トップの81得点をマークしている。

 3選手はそれぞれクラブを通じてコメントしている。

・フランチェスコ・レチネ
「ファンの皆さんへ!ここでの素晴らしいシーズンも終わりが近づいてきたので、僕から皆さんにメッセージを贈りたいと思います」

「シーズンを通じて皆さんからしていただいた全てのことに対して『ありがとう』という言葉だけではとても言い尽くせません。皆さんからはたくさんの愛あるメッセージ、笑顔、応援をいただきました」

「時には自分宛にいただいたプレゼントやメッセージに対して直接『ありがとう』と伝えることができなかったこともありました。本当にごめんなさい。スタッフを通じて皆さんからいただいたものは全て自分に届いていますし、それらはイタリアに持って帰ります。そして、それを見るたびにあなたのおかげで笑顔になれること知っておいて欲しい!」

「ここに来ることを決めた時、このリーグに参加できることを幸せに感じていましたし、全力を尽くして勝利に貢献したいと思っていました。しかし、残念ながらコートの中では多くの敗戦や多くの怪我人に苦しみ、チームにとっては厳しい戦いが続きました。それでも僕は、今シーズンを通じて、アスリートとして、ひとりの人間としてここで多くのことを学ぶことができました」

「僕は皆さん全員との思い出を心の中に抱いて帰ります。また会う日まで!」

・アラン・ソウザ
「まず最初に、今シーズン自分をチームに受け入れてくれ、多くの事学ばせてくれた東レアローズ静岡にお礼を申し上げます。それから、シーズンを通して自分とチームを応援してくれたファンの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです」

「日本のリーグでプレーするということは自分にとって何事にも変えられない経験でしたし、新生SVリーグに参加しプレーしてみたいという夢を叶えることができて幸せでした。残念ながら、選手全員が目指してきたリーグの頂点に立ってシーズンを終えるという目標は達成することができませんでしたが、ここで得ることができた経験は何事にも代え難いものです」

「ファンの皆さんにはこれからも引き続き東レアローズ静岡を応援し続けていただきたいし、このチームは必ずその期待に応えて皆さんに喜びを届けることができると信じています」

「チームのためにもっと貢献できたかもしれないという思いもありますが、素晴らしいチームメイトたちと一緒に過ごすことができたできたことを幸せに思いつつ、お別れします。みんなありがとう!!」

・西本圭吾
「田舎者で未熟な自分を、トップリーグで戦える選手に育ててくださったこのチームにとても感謝しています。沢山の人と出会い、沢山の経験を経て今の自分があると思っています」

「大好きなこのチームで、優勝という大きな目標を達成することができずに退団することは、とても悔しく心残りです。自分自身が成長し、今後東レアローズ静岡にとって脅威的な選手になることが、このチームへの恩返しのひとつだと思っているので、このチームで学び得たことを、今後の選手人生の糧とし、精進していきたいと思います」

「三島で支えてくれた妻や息子や家族、そして応援してくださったファンの方々やスポンサーの皆様に本当に感謝しています」

「まだ試合は続きます。ファンの方々やチームメイトと共に、最後まで全身全霊をかけてプレーします。最後まで応援の程よろしくお願い致します。そして4シーズン、本当にありがとうございました。」

 今シーズンのSVリーグで8位に低迷、チャンピオンシップ進出が厳しい状況の東レ静岡。来シーズンに向けてはガラッとチームが変わることになりそうだ。