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 大同生命SV.LEAGUE MENの第21節GAME1が29日(日)に行われ、エントリオにてウルフドッグス名古屋と大阪ブルテオンが対戦した。

 今節の結果次第で、順位変動もあり得る注目の首位攻防戦。前回の対戦では大阪Bの2連勝となっている。現在15連勝中と波に乗っているWD名古屋はホームで前回のリベンジを果たし、首位に躍り出るか。一方の大阪Bは前回に続く勝利を収め、首位の座を死守したいところ。

 WD名古屋はアウトサイドヒッター(OH)にティネ・ウルナウトと水町泰杜、ミドルブロッカー(MB)に近裕崇と傳田亮太、セッター(S)に深津英臣、オポジット(OP)にニミル・アブデルアジズ、リベロ(L)に渡辺俊介と市川健太をスタメンに起用した。近は今シーズン限りでの現役引退を発表している。

 対する大阪BはOHにミゲル・ロペスと富田将馬、MBに山内晶大とエバデダン・ラリー、Sに永露元稀、OPに西田有志、Lに山本智大をスタメンに起用。OHトーマス・ジェスキーはベンチアウトとなっている。

 第1セットは開始早々、WD名古屋のオフェンスが炸裂。勢い付く水町のサービスエースやニミルの1枚ブロックで、WD名古屋が6ー1と一気に前に出る。しかし離されない大阪B。丁寧な繋ぎから、ロペスや西田を中心としたオフェンスで9ー9の同点に追いつくと、以降は一進一退の攻防に。競った展開で入った終盤、西田の2連続サービスエースで大阪Bが20ー18と抜け出す。リードを保った大阪Bが先にセットポイントを握ると、WD名古屋は連続ポイントで食い下がる。最後はニミルのサーブミスで、大阪Bがセットを先取する。

 続く第2セットは拮抗した入りとなった。流れが両チームを行き来しながらも、大阪Bの2点リードで迎えたテクニカルタイム明け。WD名古屋はニミル、大阪Bはロペスを攻撃の軸として点を重ねる中、ブロックポイントやニミルのテクニカルなスパイクでWD名古屋がリードを奪う。その後、深津にサービスエースが飛び出したWD名古屋は、最大5点差まで大阪Bを突き放す。終盤、アタック決定率の下がり始めた富田に代え、OH甲斐優斗を投入した大阪Bだが逆転の機会を生み出せず。25ー18でWD名古屋がセットを取り返す。

 第3セットは序盤、水町のショートサーブや好調なブロックで得点したWD名古屋が、先行する。山本の好レシーブからロペスのスパイクで1点差まで詰め寄った大阪Bだったが、追いつくことなく中盤へ。中盤は勢いの止まらないニミルのオフェンスで、WD名古屋が最大3点まで点差を広げる。しかし終盤に差し掛かった場面、山内と代えてMB西川馨太郎を投入し、食らいつく大阪Bは西田の2連続サービスエースで同点から逆転に成功し、セットポイントを握る。最後も西田のサーブがWD名古屋のリベロ渡辺の腕を大きく弾き、得点に。大阪Bがセットを奪取する。

 大阪Bが、西川と甲斐をスタートから起用した第4セット。WD名古屋が、好調なブロックや水町のサービスエースで5ー1とリードする。対する大阪Bは粘り強い繋ぎで追い上げを見せ、6ー6の同点に。以降は止まらないブロックポイントでWD名古屋が一歩前に出るものの、大阪BはMBの打数を増やし得点を重ねる。中盤、両サイドを中心とした攻撃でWD名古屋が18ー14まで点差を広げる。終盤に入ってもその差は縮まらず、WD名古屋がセットを取り切った。

 運命の第5セット。ディフェンスが機能し、WD名古屋のアタック決定率を下げた大阪Bがリードする入りとなった。1ー5で離され始めたWD名古屋は、ウルナウトに代えOH高梨健太がコートインするも、流れを掴んだ大阪Bが勢いそのまま9ー3まで点差を広げる。しかし、執念の繋ぎからラリーを制したWD名古屋はホームの大歓声を受け、じわじわと詰め寄り13ー13で遂に同点とする。チャレンジなどを挟み、先にマッチポイントを迎えたのはWD名古屋だったが、西田のブロックアウトでデュースに突入する。最後は15、16点目を西田のスパイクで取り切った大阪Bが第5セットを制し、フルセット勝利を飾った。

 高いチーム力で首位攻防戦に相応しい戦いを見せた両チーム。最終第5セットでは流れがWD名古屋に渡る中、西田を中心に攻め続けた大阪Bが敵地でフルセット勝利を収める結果となった。次戦のGAME2は30日(日)に同じくWD名古屋のホームで行われる。

■試合結果

ウルフドッグス名古屋 2ー3 大阪ブルテオン

第1セット 23―25
第2セット 25―18
第3セット 23―25
第4セット 25―19
第5セット 14―16