6日(日)、船橋アリーナにてV.LEAGUE MEN(Vリーグ男子)のプレーオフファイナル、ヴィアティン三重 vs フラーゴラッド鹿児島が行われた。

 新生Vリーグ王者を決める一発勝負のファイナル。対戦カードはレギュラーシーズン西地区首位のVT三重と西地区2位のF鹿児島。プレーオフセミファイナルでVT三重は東地区2位の埼玉アザレア、F鹿児島は東地区首位の北海道イエロースターズを下してこの舞台へとやってきた。

 その試合、VT三重はオポジットに山下晃、アウトサイドヒッターに平田和聖と鳴海宏太、ミドルブロッカーに北田陽季と本部翔太、セッターに中村有晴、スターティングリベロに内本歩夢を起用した。

 一方のF鹿児島はオポジットに長友優磨、アウトサイドヒッターに笠利真吾と小森郁己、ミドルブロッカーに藤原 幸一郎と水野徳力、セッターに山本悠平、スターティングリベロに森田元希を起用。セミファイナルを欠場したキャプテンの長友を先発で起用した。

 その長友の得点から始まった第1セット、F鹿児島がリードをした状況で試合が進んでいく。それでも食い下がるVT三重が16ー15と逆転に成功する。VT三重のブロックが冴え渡り、20ー17と先に20点台へ。そのままリードを不広げ、25ー20でセットを奪った。

 続く2セット目もVT三重のペースで試合が進み先に10点台へ乗せるも、そこからF鹿児島のサーブが走り出し一気に逆転に成功する。だが、そこから頼みの長友のアタックが決まらずVT三重が13ー12と再逆転。ここでF鹿児島はタイムアウトを使い間を取る。すると試合は再びF鹿児島ペースになっていきリードして20点台へ。最後は長友のスパイクで押し切り23ー25でF鹿児島がセットを取り返した。

 3セット目は、F鹿児島のサーブミスも増えVT三重がリード12ー9のスコアでテクニカルタイムアウトを迎える。だが、そこからジリジリとF鹿児島が差を縮めると、19ー19から先に20点台に乗せたのはF鹿児島。終盤はどちらも譲らぬ戦いとなるが、最後まで隙を見せなかったF鹿児島が23ー25でセットを連取した。

 F鹿児島が優勝に王手をかけて迎えた第4セット、勢いに乗ったF鹿児島は序盤から攻勢を仕掛ける。だが、7ー8の場面でこの試合フルで出ていた長友が左足を痛めて一度ベンチに下がる。そこからVT三重が盛り返すと、徐々にリードを広げ、20ー17で終盤へ。VT三重はF鹿児島の反撃を許さず、25ー20でセットを奪い、試合はフルセットへ突入する。

 レギュラーシーズン対戦時も2試合ともフルセットの戦いだったこのカード。第4セットでベンチに下がっていたF鹿児島の長友も足にサポーターをつけて5セット目頭から出場する。しかし、VT三重が7ー5とリードした場面で長友は再びベンチへ。8ー5でコートチェンジを迎える。それでも食らいつくF鹿児島は11ー11と同点に追いつき、そこから一気に逆転。13ー15で激戦を制した。

 F鹿児島はセミファイナルの北海道YS戦に続き、フルセットの激闘に勝利。新生Vリーグの初代王者に輝いた。

■V.LEAGUE MEN プレーオフファイナル 試合結果

ヴィアティン三重 2ー3 フラーゴラッド鹿児島
(25ー20、23ー25、23ー25、25ー20、13ー15)