7日、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)の広島オイラーズはセッターの安積あやね(24)、ミドルブロッカーの竹氏彩乃(25)と中西杏実(25)、アウトサイドヒッターの島田櫻子(27)と佐藤萌々華(25)、さらに藤村若奈(23)の6選手が今シーズン限りで退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
島田、中西、佐藤の3選手は退団と同時に現役引退も発表している。
島田は、龍谷大学在学中の2020年にヴィアティン三重へ入団した後、2021年に広島へ移籍。在籍4シーズン目となった今季は14試合でベンチ入りし、合計5得点をあげた。
中西と佐藤は園田学園女子大学卒業後の2022年に広島へ入団。在籍3シーズン目となった今季キャプテンを務めた中西は多くの試合でスタメン出場を果たし、合計184得点を獲得した。一方の佐藤も多くの試合に出場し、合計267得点をあげた。
神戸親和女子大学(現・神戸親和大学)出身の竹氏は、ヴィクトリーナ姫路の育成チームであるヴィアーレ兵庫を退団後の今シーズンから広島へ入団したものの、1シーズンでの退団となった。今季はチームの主力として活躍し、リーグのアタック決定率ランキングでは2位、ブロック決定本数ランキングでは5位にランクインするなど各ランキングの上位に名を連ねている。総得点はチームトップの377点を獲得した。
安積は龍谷大学卒業後の2023年に広島へ入団。在籍2シーズン目となった今季は、正セッターとしてチームをけん引した。リーグのサーブ得点ランキングでは3位、サーブ効果率ランキングでは6位にランクインしている。
藤村は松蔭大学卒業後、今シーズンから広島へ入団したが1シーズンでの退団となった。ルーキーイヤーの今季は様々な場面で出場機会を獲得し、チーム2位となる総得点289点をあげた。
6選手はクラブを通じて以下の通りコメントを発表している。
・島田櫻子
「4年間沢山の応援ありがとうございました。バレーボールを始めて17年間色々な場面で多くの経験をさせて頂きました。怪我をしてから毎日痛みと戦いながら思うようにバレーボールができない日々が続きましたが、どんな時でも明るく笑わせてくれるチームメイトや試合で会うたび力強い応援や温かい言葉を掛けて下さる皆様のお陰で踏ん張ることが出来ました」
「Vリーグという舞台でバレーボールが出来た事、広島オイラーズという温かいチームでプレーが出来た事とても大事な時間だったと思います。最後の1年は沢山の方々に広島オイラーズを知っていただき会場で声を掛けて下さる方も増えてとても愛されるチームでバレーボールが出来る幸せを実感する1年でした。悔いがないかと言われれば無いとは言い切れませんが、自分なりにやり切った17年間でした。バレーボールの技術だけでなく、メンタル面やケガと一緒に強くなる事、人として沢山の事を学ばせて頂きすごく濃いバレーボール人生になりました」
「バレーボールを17年間続けさせてくれ、支えてくれた家族、どんな時でも応援してくださった方々、一緒に戦ってくれたメンバー、スタッフ自分のバレーボール人生に携わって下さった皆様に感謝の気持ちを忘れずにこれからの人生に繋げていきます。本当にありがとうございました」
・中西杏実
「3年間ありがとうございました。人生の半分以上、大好きなバレーボールをしてきましたがこれで幕を閉じたいと思います。まだまだバレーボールをする事に対して凄く考えて悩んで自分と向き合った結果、引退を決断しました。バレーボールを通して数えきれないほど沢山の方々にお世話になり、応援して頂き、この素晴らしい出会いをいつまでも大切にしていきたいと心から思います」
「私は、社会人3年目にチームのキャプテンをやらして頂いたからこそ味わえた貴重な経験が数えきれないほどあり、プレー以上に人として大切な事を沢山学べて本当に幸せな時間でした。広島オイラーズでの3年間の経験を次の人生でしっかり活かしていきたいと思います。広島オイラーズのファンの方、支えて下さっている方々は本当にとっても温かい方ばかりでどんな時もいつだって『頑張れ』って言ってくださりその一言がいつも私たちの背中を押してくれていました。沢山の感謝の気持ちでいっぱいです」
「また、(株)大野石油店の皆様には素晴らしい環境でバレーボールをやらして頂いたことに何より感謝しています。
広島オイラーズは、本当にやれば出来る子たちだらけです。やれば出来るがちゃんと結果に現れる1年になる様に誰にも負けないぐらい広島オイラーズを私は全力で応援します!今まで以上に輝いてくれる事を心から期待しています。これからも引き続き広島オイラーズの応援宜しくお願いします」
・佐藤萌々華
「いつも広島オイラーズに熱いご声援、ご支援頂きありがとうございます。この度、広島オイラーズを退団させて頂く運びとなりました。この3年間、オイラーズの一員として戦わせて頂きましたが、正直結果が思うようについてこないことの方が多かったです。でも、少しずつ強くなりました。どんなに黒星が続いても、全員で前を向いて食らいつきました」
「私達が強くなれたのは間違いなく応援して下さっていた皆様のおかげです。こんなにも沢山の方に応援して頂きながらバレーボールをすることができる環境がどれほどありがたかったか改めて感じています。どんな時も応援して下さった皆様、大会運営に携わって下さった方々、全ての方々に感謝の気持ちをお伝えしたいです。本当にありがとうございました」
「そして、私が毎日楽しくバレーボールが出来たのはチームメイトのおかげです。先輩も後輩も同期もみんなたくさん可愛がってくれて本当にありがとう。大好きです。最後になりますが、この3年間は人生において他にない素晴らしい経験となりました。この経験を次のステップではより良い何かに繋げていけるよう努めていきます。これからも広島オイラーズへの温かい応援を宜しくお願い致します」
・竹氏彩乃
「この度、広島オイラーズを退団することになりました。広島オイラーズの一員としてリーグを戦い抜くことができ本当に嬉しくとても楽しい半年でした。思うような結果が出せないなか、どんな時でも応援してくださったファンの方々、本当にありがとうございました。周りからの応援がこんなにも力になり、そんな中でバレーボールができることが当たり前ではないことをこのリーグを通して感じました」
「改めてバレーボールのできる環境、チームメイト、スタッフの皆さん、会社の方々、ファンの方々、運営に携わってくださった方々、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。常に感謝の気持ちを忘れず、自分自身の限界を決めずに成長し続けていきます!チームを離れますが今後も応援し、見守っていただけると嬉しいです!これからも広島オイラーズへの温かいご支援ご声援よろしくお願い致します」
・安積あやね
「いつもたくさんの温かいご声援をありがとうございます。この度、広島オイラーズを退団することになりました。
ファンの皆様、関わってくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。私は、Vリーグという大舞台で自分が活躍出来るのかという不安と私のような背の低い人でも活躍出来る場所があるとみんなに勇気を与えたいという気持ちで入団いたしました」
「なかなか結果を残すことが出来ず、自分自身葛藤することが多かったですが、それでもいつも声をかけていただき、支えてくださる会社の方々、ファンの皆様のおかげで精進し続けることができました。また、今シーズンより、ホームゲームの回数が増え、会場設営や運営にご尽力いただいた皆様には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました」
「私のような身長が低い選手にとって、バレーボールは厳しい世界ですが、快く迎え入れてくださった広島オイラーズのスタッフをはじめ関係者の皆様、小さい頃からのVリーガーになるという夢を叶えてくださり、本当にありがとうございます。優しくて面白くて、どんな時も笑顔にさせてくれる広島オイラーズのみんなと過ごした2年間は、私のバレー人生においてかけがえのない宝物となりました。今後もこの経験を糧に初心を忘れず、更なる高みを目指して精進していきたいと思います。これからも広島オイラーズへの温かいご声援をよろしくお願いいたします」
・藤村若奈
「いつもたくさんの温かいご声援をありがとうございます。この度、広島オイラーズを退団することになりました。
ファンの皆様、関わってくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます」
「1年間という短い期間ではありましたが、学びが多くチームメイトに支えられながらとても濃く良い時間を過ごすことができました。Vリーグで自分がどこまで通用するのか不安がありましたが、試合に出るたびにまだまだ自分には成長出来ることがたくさんあると感じたシーズンになりました。いつも笑顔で優しく楽しませてくれた先輩、同期、スタッフの方々に心から感謝しています。みんなとの時間は私にとって生涯忘れられない時間となりました。この経験を活かして次の場所でも邁進していきたいと思います。これからも広島オイラーズへの温かい応援よろしくお願いします」
Vリーグ女子のレギュラーシーズンを5勝23敗の10位で終えた広島。今季、主力として活躍していた選手が退団や引退することとなり、来シーズンはチームに大きな変化が起こりそうだ。