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 スケジュールの関係で後ろ倒しとなっていた大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の第7節GAME2が13日(日)に行われ、パナソニック アリーナにて大阪ブルテオンと東レアローズ静岡が対戦した。

 昨日行われたGAME1では、ホームの大阪Bがセットカウント3―1で勝利を収めている。続くGAME2、大阪Bはレギュラーシーズン優勝に向けて確実に勝利を掴みたいところ。一方の東レ静岡は今季、1勝もあげられていない大阪B相手に雪辱を果たせるか。

 大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)にトーマス・ジェスキーと甲斐優斗、ミドルブロッカー(MB)に西川馨太郎とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用。ここまで主力として活躍してきたOHミゲル・ロペスはベンチアウト。キャプテンのMB山内晶大はGAME1に続きコンディション不良のため登録メンバー外となっている。

 対する東レ静岡はOHにフランチェスコ・レチネと楠本岳、MBに李博と西本圭吾、Sに新貴裕、OPにアラン・ソウザ、Lに武田大周をスタメンに起用し、GAME1と同様の布陣で挑んだ。

 第1セット、東レ静岡が4連続得点で先行する入りとなる。両サイドのスパイクで得点する大阪Bがじわじわ点差を詰め寄るも、粘り強いブロックやフロアディフェンスを見せる東レ静岡の3点リードで、テクニカルタイムアウトを迎える。しかし、大阪Bは甲斐のサービスエースを含む5連続得点で逆転に成功。以降の大阪Bはトータルディフェンスから攻撃機会を生み出し、リードを広げていく。対して、OHの交代を行うも流れを変えられずにいた東レ静岡は、今季限りでの現役引退を発表しているOH米山裕太のサーブからブレイクし、点差を縮める。20点以降、永露とジェスキーにサービスエースが飛び出すなど順調に得点していた大阪Bだが、粘る東レ静岡にデュースへと持ち込まれる。最後は東レ静岡が白熱した攻防戦を制し、セットを先取した。

 続く第2セットは序盤、ブロックポイントで勢い付いた大阪Bがリードする。大阪Bの5点リードで迎えたテクニカルタイム明け、楠本のサービスエースから流れを掴んだ東レ静岡が、調子を上げてきたレチネのスパイクを中心に5連続得点。12―12の同点に追いつく。以降の中盤は、拮抗した展開が続く。終盤に差し掛かった場面、大阪Bが西田のサーブから連続得点で前に出る。食い下がる東レ静岡はブロックポイントで22―22の同点に追いつくも、大阪Bが逃げ切りでセットを取り返す。

 第3セットは序盤、甲斐のサービスエースやジェスキーのブロックポイントでブレイクした大阪Bが前に出る。中盤はMBを積極的に使う東レ静岡に対し、堅い守備から豊富なフィニッシャーで得点する大阪Bが徐々にその差を広げる。またもや終盤に粘りを見せる東レ静岡を振り切った大阪B。セットポイントを握ってからミスが続いたが、最後は西川が浮き上がったボールを押し込んで第3セットを取り切った。

 第4セットは一進一退の入りとなる。楠本のサービスエースや、ブロックポイントでブレイクした東レ静岡の2点リードでテクニカルタイムアウトに入る。その後も、アランを中心とした攻撃で東レ静岡がリードを保つ。逆転の機会を伺う大阪Bだが、サーブで東レ静岡がを崩すことが出来ず。点差を維持した東レ静岡がセットを奪い、試合は最終第5セットへもつれ込むこととなった。

 運命の第5セット、互いに譲らない入りとなる。中盤、東レ静岡は2連続ブロックで7―6と前に出る。両チーム共に流れを掴む得点が出ないまま入った終盤、甲斐のスパイクミスで東レ静岡が点差を2点に広げる。しかしこのまま終わらせない大阪Bはブロックポイント、エバデダンのサーブから逆転に成功する。リードを保った大阪Bが第5セットを取り切り、フルセット勝利を飾った。

 この勝利で大阪Bはレギュラーシーズン優勝が確定した。試合後には東レ静岡の退団、引退選手を両チーム揃って胴上げする姿や、両チームで写真撮影する姿が見られた。大阪Bはレギュラーシーズン1位として4月25日(金)から行われるチャンピオンシップのセミファイナルに出場、東レ静岡はレギュラーシーズン8位で今季のSVリーグを終えた。

■試合結果

大阪ブルテオン 3―2 東レアローズ静岡

第1セット 28―30
第2セット 25―23
第3セット 25―22
第4セット 22―25
第5セット 15―13