15日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の大阪マーヴェラスは、アウトサイドヒッターの西川有喜(24)、ミドルブロッカーの蓑輪幸(29)、セッターの山下遥香(28)の3選手に加え、マーチン・ウィデラコーチ、橘勇氣S&Cコーチ、北村桂也トレーナー、河村圭子通訳、菊地紀子マネジャーのスタッフ5名が5月31日(土)をもって退団すると発表した。
西川は、金蘭会高校を卒業後の2019年にJTマーヴェラス(現・大阪マーヴェラス)へ入団。2020ー21シーズンからクラブでの出場機会を増やしていき、2022年には日本代表に選出された。在籍6シーズン目となる今季は42試合でベンチ入りし、レギュラーシーズン(RS)を通して合計144点を獲得した。
蓑輪は、出身地であるフィリピンでのプレーを経て2018年に埼玉上尾メディックスへ入団。一時、フィリピンのクラブチームに復帰した期間もあったが埼玉上尾に5シーズン在籍した後、2023年にJTマーヴェラスへ入団した。昨シーズンはチームの準優勝に貢献し、個人として敢闘賞やスパイク賞、ブロック賞、ベスト6に輝いた。2024年には日本国籍を取得。在籍2シーズン目となる今季はチームの主力として活躍し、RSを通して合計373点を獲得すると共にアタック決定率ランキングでは2位にランクインした。
京都橘大学出身の山下は、2019年から4シーズン所属したPFUブルーキャッツ(現・PFUブルーキャッツ石川かほく)を退団した後、今季から大阪MVへ加入した。在籍1シーズン目の今季はRSを通して20試合でベンチ入りし、サーブで3得点を獲得していた。
クラブ公式サイトによると3選手の今後については未定だという。また今回は選手3名の退団と共に、マーチン・ウィデラコーチ、橘勇氣S&Cコーチ、北村桂也トレーナー、河村圭子通訳、菊地紀子マネジャーらスタッフ5名の退団も発表された。なお、スタッフ5名の今後についても未定としている。
退団を発表した3選手はクラブを通じてコメントしている。
■西川有喜
「今シーズンをもって大阪マーヴェラスを退部する決断をさせていただきました。6年間、素敵な出会いの中で沢山の事を学び、成長することができました。このチームで過ごしてきた時間をとても誇らしく感じていますまた、どんな時も応援し味方でいてくれたファンの皆様にも、感謝の気持ちでいっぱいです。ここで得たものを無駄にせず、これからも更に成長した姿をお見せできるよう努力していきたいと思います。本当にありがとうございました!」
■蓑輪幸
「大阪マーヴェラスでの最後のシーズンを終えるにあたりまして、皆さんからのこの2年間の素晴らしいサポートに感謝したいと思います。このチームから多くのことを学び、多くの幸せな瞬間を与えてもらったので、別れを告げるのは辛くなります。皆さんが私たちに与えてくださったそのすべてに感謝しています。この最後のシーズンを共に、特別なものにしましょう!そして、最後まで応援をよろしくお願いします!」
■山下遥香
「1シーズンという短い間でしたが素晴らしいチームメイトとスタッフに恵まれ、たくさんのことを学び、経験することができました。またチーム同様、温かく迎えてくださり応援していただいたファンの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。大阪マーヴェラスの一員としてプレーできたこと、そしてたくさんの出会いに感謝しています。チームの皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございました。このチームで笑って終われるよう、最後まで頑張ります!」
RSを37勝7敗の1位で終えるなど圧倒的な強さでチャンピオンシップ進出を決めた大阪MV。退団を発表した選手やスタッフと共にSVリーグ女子の初代女王に輝き、有終の美を飾れるだろうか。