[写真]=古川剛伊

 15日、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)の信州ブリリアントアリーズは、原秀治監督(60)の2024ー25シーズン限りでの退団と、新監督に成田郁久美コーチ(49)が就任することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 原氏は、1998年に男子のJTサンダーズ(現・広島サンダーズ)のアシスタントコーチとして指導者のキャリアをスタートさせる。その後、女子の大野石油広島オイラーズ(現・広島オイラーズ)やJTサンダーズで監督を務め、2022年にルートインホテルズ Brilliant Aries(現・信州ブリリアントアリーズ)の監督に就任した。在籍3シーズン目の今季、信州AriesはVリーグ女子のレギュラーシーズンを3位で終え、プレーオフに進出。セミファイナルを勝ち上がると、4月5日に行われたブレス浜松とのファイナルでフルセット勝利を飾り、新生Vリーグの初代女王に輝いた。

 原氏は退任にあたりクラブを通じてコメントしている。

「この度、監督を退任することとなりました。2022年6月から3年間に亘る、ご支援ご声援に感謝申し上げます。
このチームで指揮を執るしめ括りに新V.リーグの優勝、初代王者になれたことを大変うれしく誇りに思います。選手、スタッフは心を一つに戦ってくれました」

「就任時は選手9名でスタートし、困難な道のりではありましたが年を重ねる毎にワンチームになることが出来ました。ファンの皆様をはじめ、チームの活動に日々ご理解、ご支援くださるルートイングループの皆様、ならびにオフィシャルパートナーとしてチームをご支援くださった企業の皆様に、心から感謝申し上げます。ホーム戦のみならす、アウェイ戦の地でもたくさんの応援の力で選手の背中を押してくださった皆様のことは忘れません。本当にありがとうございました」

「昨シーズンのファイナル戦を観戦した方に『試合を見て感動しました。地元の能登半島地震で落ち込んでいたが、
明日から頑張ろうという気持ちになりました』とお言葉をいただき、チーム理念の勇気と感動を伝えることができた実感を生涯忘れることはありません。心に届く試合ができる【ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズ】は
素晴らしいと思います。最高です。みんなに出会えたことに感謝します」

「来期は連覇がかかります。当たり前のことですが優勝したチームにしか与えられないチャレンジ!皆様とともに私も応援したいと思います。3年間ありがとうございました」

 また、信州Ariesはコーチを務める成田氏の新監督就任も発表。成田氏は2020年にアルテミス北海道の監督に就任して指導者としてのキャリアをスタートすると、在籍3季目に2023ー24シーズンのV.LEAGUE DIVISION3 WOMENでアルテミスを準優勝に導いた後、退団。今シーズンから信州Ariesにコーチとして入団すると、チームのVリーグ女子優勝に貢献した。

 成田氏は新監督就任にあたりクラブを通じてコメントしている。

「この度ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズの監督に就任することになりました。Vリーグ初代王者を獲得した素晴らしいチームの指揮を取らせていただくことに際し、まずは感謝を申し上げます。来シーズンは連覇を目指すことになりますが、このチームはまだまだ強くなれる、成長できると確信しております。スタッフ、選手、チーム全員が力を合わせ、さらに成長した私たちをお見せできるよう、精一杯努力してまいります。今後ともルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズへのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします」

 今シーズンは新生Vリーグの初代女王に輝いた信州Aries。来シーズンは新監督のもとでどのようなチームとなるのか注目が集まる。