15日に韓国Vリーグ2024ー25シーズンの表彰式が行われ、各部門の受賞者及び受賞チームが発表された。公式SNSでも伝えている。
ベスト7やフェアプレー賞などが発表され、女子MVPには今シーズンをもって現役引退するキム・ヨンギョン、男子MVPには韓国代表のホ・スボンがそれぞれ選ばれた。そして今シーズン、男子の天安現代キャピタル・スカイウォーカーズ(現代キャピタル)、女子の興国生命ピンクスパイダーズを優勝に導いた2クラブの監督には、監督賞が贈られた。
現代キャピタルを率いたのは、元男子日本代表監督のフィリップ・ブラン監督。レギュラーシーズン(RS)では30勝6敗という圧倒的な強さを見せつけた。そしてRS中盤には16連勝という、韓国Vリーグ男子では歴代2番目となる連勝記録を達成し、そして最終的にはVリーグ史上最速となる5ラウンド(RSは1ラウンド~6ラウンド)でのRS優勝を決めた。
RSを堂々の1位で一気にプレーオフ決勝に駒を進めた現代キャピタルは、決勝の舞台でもその実力を遺憾なく発揮。2023ー24シーズンの優勝チームである仁川大韓航空ジャンボスを相手に一度も負けることなく3連勝し、2018ー19シーズンぶりの優勝トロフィーを手にし、クラブ史上初となる3冠(KOVO CUP、RS、プレーオフの優勝)そして19年ぶりの総合優勝を達成した。
リーグ開始前、「男子日本代表の時と同じように、中長期的なプロジェクトで韓国リーグの頂上を狙いたい」と話していたブラン監督。しかし、いざシーズンを終えてみると、就任わずか1年で様々な記録を打ち立て、自身も監督賞を受賞した。
韓国の『Nスポーツ』によれば、ブラン監督は優勝した際、「夢のような瞬間だ。3つのトロフィーの前で写真を撮ると、感慨深いものがあった。選手たちの成長とコーチ陣の努力が詰まったトロフィーだからとても意味がある」とうれしさを嚙み締めていたという。
そして6年ぶりにクラブを優勝に導いたブラン監督について、「彼の育成の核心の一つは、選手一人一人、一人一人を丁寧に見るオーダーメイドの指導だ。一人ひとりとの面談を通じて問題点を把握し、コーチングする方法が功を奏した」と評価している。
男子日本代表を率いていた際も、細やかな指導に定評のあったブラン監督。日本でも韓国でも、その指導力を証明し続けている。